王林が、1月27日に都内で開催された映画「ミスタームーンライト~1966 ザ・ビートルズ武道館公演 みんなで見た夢~」公開記念イベントに東考育監督とともに登壇した。
ザ・ビートルズのレコードデビューから60年となるタイミングで製作されたドキュメンタリー映画である本作。わずか8年足らずの活動で世界中を熱狂させ、デビューから60年以上たった今もなお語り継がれる伝説のロックバンド「ザ・ビートルズ」は、どのようにして日本で空前の大人気バンドになったのか。どのような軌跡で伝説の日本武道館公演が実現されたのか。そして、今もザ・ビートルズが広い世代に愛される理由とは何なのか。日本武道館公演の舞台裏で活躍した知られざる立役者や熱狂の渦を目撃した証言者たちは、何を思い何に突き動かされたのか。当時の映像と総勢50人以上のあらゆる年代の各界著名人の証言と思いを通して、日本における新たなザ・ビートルズ史を描く。
ネタバレ気にせず峯田和伸のエピソードを紹介
ビートルズのメンバーであるリンゴスターと「リンゴつながり」ということで登壇した元りんご娘の王林。
映画を見た感想を聞かれ、「もうすごい方々のインタビューが次々と出てきて、有名な芸能の方もだし、『誰だろう?』って一瞬分からないようなおじいさんとか出てくるんですけど(笑)、そういう方も本当にみんなすごい方で、そういう方々のビートルズさんを思った発言の全部が本当に印象に残っている」と興奮気味に話す。
その中でも、峯田和伸の話したエピソードに衝撃を受けたようで、その内容を報道陣に話し始める。途中で「あ、あまり言うとネタバレになっちゃうのかな?」と気にしつつも、「でも、ちょっと一旦やってみますね。やばかったら消してください(笑)」と結局は止まらず。最後まで熱く語ると、そんな峯田が聞かせた経験を通じて「そんなビートルズさんってすごいなって」と、改めてザ・ビートルズをリスペクトした様子。
さらに、「ビートルズさんに関わる映画とか作品って今までもあったと思うんですけど、そこで聞けなかったような、すごくリアルな話をたくさん聞ける映画になっています。監督がどれだけの人たちの話を聞いてきたんだろうって、恐ろしくなるくらい数多くの中、どこから出てきた分からないような人たちとかの話もいっぱい入っていて、ビートルズさんをたくさん知れる作品になっているので、これを見て、監督の努力も見てもらえたらうれしいなと思います」と、映画のアピールとともに監督の労う一幕もあった。
出演者がどんどん増えていき…
そんな東監督は、2年前から取材が始まったという本作の製作について、新型コロナウイルスの影響で撮影が延期となったこと、関係者の話や事情で構想が変わっていったことを明かす。
加山雄三や黒柳徹子、奥田民生をはじめ、各界のさまざまな著名人50人の証言によって構成されているが、東監督は「インタビューを進める中で、資料を見たり、お話を聞く中で、いろんな話、いろんな方(の名前)が出てくるので、そういった方たちを調べて、また取材して、そういった方たちから伺ったことを基にまた面白いと思う人を探して…」と取材対象が増えていったと振り返る。
「その作業が大変でしたね。でも、新しいことがどんどん出てきて面白かったです。それを調べなきゃいけないのが大変で、最終的にはこれだけ増えちゃった」と苦笑。「(公開が)1年延びていたら(出演者は)また増えていた」と語りながらも、本作が綿密な取材によって構成されていることをうかがわせた。
最後に「ビートルズがすごいっていう映画というよりも、1960年代にこれだけビートルズに夢を見ていた人が多かったんだなって。それがきっかけになって、すごい情熱をいろんな形で出せた時代だったんだなって。そういったことが伝わるといいなと思ったし、本当にたくさんの方が出てくださって、貴重なお話をしてくださっているので、その辺りを感じていただければ」と語り、イベントを締めくくった。
本作は、1月27日よりTOHOシネマズ日比谷ほかで全国公開中。