コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、作者の実体験をもとに描かれた漫画『逆子で帝王切開でした!!』をピックアップ。
作者である漫画家・イラストレーターのこげのまさきさんが、1月17日、本作をTwitterに投稿したところ、1.4万件の「いいね」や共感の声が多数寄せられた。本記事では、こげのまさきさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて聞いた。
背骨に麻酔、さまざまな管や機械の装着…「楽勝」とはほど遠い帝王切開のリアル
おなかの赤ちゃんが逆子になってしまったため、帝王切開で出産することになった、こげのまさきさん。周りの帝王経験者は口を揃えて「楽勝だったよ」と発言していたため、こげのさんも不安に感じることはなかった。
しかし、実際の手術は想像とはまったく違っていた。背骨に麻酔を入れられたり、様々な管や機械をつけられたりとドラマのような“ザ・手術”が始まり、「楽勝!」気分から一気に恐怖心に駆られる。
手術中も「きつい!えぐい!」「こわい!」「これのどこが楽勝なんだよおおおお」などと、頭の中は弱音のオンパレード。しかし息子が産まれた途端、これまで抱いていたつらさや恐怖心が全部吹き飛ぶほどの幸せも同時に体感するのだった。こうして無事に終わった帝王切開だが、実はそこから本当の地獄が待ち受けていて…。
手術中のエピソードはもちろん、術後の苦労も赤裸々に描かれた本作。Twitter上では、「すべてにわかる!を押します‼︎」「めっちゃわかる!私も帝王切開ですごく大変な思いをしたけど、それ以上に『産んで良かったな』って思う」などのコメントが寄せられた。
作者・こげのまさきさんにインタビュー
――『逆子で帝王切開でした!!』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
この漫画が初めて描いた出産・育児漫画だったのですが、大変さを全然知らずに挑んだためとても驚いた!こんな手術だった!という事を忘れないよう描いておきたい…と思い描き残しました。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
先輩方はうそを言っていたわけではなくて、私を思いやって大丈夫!と言ってくれたのだなあという部分はちゃんと描きたいな、と頑張りました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
術後編の、産婦が立った!!のシーンは本当に当時頭で思ったことそのままなので描き残せてよかったです(笑)!
――同作は「帝王切開」の知られざる部分も描いた貴重な漫画かと思いますが、作中で描き切れなかったことはありますか?
当時は驚いたテンションのまま体験したことを描きましたが、レポートにして知ってもらいたかった一方、これから挑む方を怖がらせてしまったかもしれないのは大変申し訳なくて。描ききれなかった部分の補足として『帝王切開まんが4年越しの追記』を描きました。
――他作品でも子育ての日常を描いた漫画を制作されていますが、“子育て漫画”を創作するにあたってどのような方法でネタを考えているのでしょうか?
ネタを考える、というよりは日常で感じた事、驚いた事、嬉しかった事を描き残している感じです!将来息子と一緒に楽しく思い返せるように、つらかった事よりも楽しかった事をメインに残すようにはしています。
――今後の展望や目標をお教えください。
自分自身の思い出や、育児も他の漫画もいろいろ描いていきたいです!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
見てくださっている方には感謝しかありません!!共感していただいたり、あるあると言っていただけると本当に救われます。ありがとうございます。