共感できる歌詞に「ピノキオピーさん、私の本音覗いた?エスパー?(笑)」
――楽曲についてお伺いします。今作「アタシは問題作」では、最後の「あんたはどうだい?」でドキッとしました。このフレーズでこだわった点や狙いはありますか?
最後の「あんたはどうだい?」は、私も楽曲を初めてもらったときにピノキオピーさん「狙ったな」と思いました。
第三者の目や意見によって印象を決めるのは視聴者の皆さんだったり、ネットのみなさんだったりが主だと思っていて、「そういうあなたたちはどうなの?」ということを、第三者の方々やそういう視聴者の皆さんに刺さるような表現ができたらいいなと思いました。ニュアンスを考えたり表現を練ったりして「なんだ?」と思わせられるような歌い方をしました。
――「アタシは問題作」を歌っていて、最も共感できる歌詞はどの部分でしょうか。またその理由も併せてお願いします。
これはもうすべて共感できるので、選ぶのも難しいですね。
(この曲をもらって)「ピノキオピーさん、私の本音覗いた?エスパー?」って思いました(笑)共感できて、ただ本音を言っている感覚に近かったフレーズは、1番Aメロの「ちょ 待ってよ なんで? 過大評価です 本音言えず 胸焼けしてる」のところです。1番は特に本音をただしゃべってるという感覚に近かったですね。
――となると、理由は「リンクしたから」ということになりますか?
“完全リンク”ですね(笑)こちらからピノキオピーさんに「こういう風に思っていたんですよ」みたいなことを制作時に一切お伝えしていないのに、こういったことを書いてくださる。それはやっぱり完全リンク、すごいなって思いましたね。
Ado「誰かに否定されても、揺るがないで自分を貫いて」とエール
――ファンの方の中には大人とは何か、どうやったらなれるのか迷っている10代の子や同世代の方も多いと思います。Adoさんの思うかっこいい大人とはどんなイメージでしょうか。
「かっこつけてない大人」ですね。「かっこいい」ってイコール完璧みたいなイメージが強いと思いますし、私も完璧がかっこいいなと思うこともありますが、「かっこつけない大人」というのは、例えば子供と一緒に笑いあったり、転んでもそれを隠さなかったり、人生において失敗してしまったこととかやってしまったこととか、そういうことがあってもそれを悪としない。隠しもしない。それを悪としない大人が私にとってはかっこいいと思いますし、そういう大人になれたらいいなと思っています。
――響いている方がたくさんいるんじゃないかなと思うのですが、「どうしたらかっこよくなれるんだろう」と悩んでいる10代や同世代の方にはどのようなアドバイスをしますか?
正直私も大人になり切れていないのですが、背伸びする必要はなくて、自分の選択を仮に誰かに否定されたとしても、揺らがないで自分を貫いてほしいなと思いますし、仮にそれが世間的には間違いの選択だったとしても、人生に間違いはないので、自分を信じてほしいなって。自分を信じて人生を歩んでほしいなと思います。
Universal Music
発売日: 2022/12/16