コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、「好き」を伝えられない男の子と「好き」を知らない女の子のもどかしい関係を描いた『僕と月』をピックアップ。
作者である、橋目トニーさんが2月11日に本作をTwitterに投稿したところ、応援したくなるような2人の甘酸っぱくてピュアなやりとりが話題を集め、1.6万以上の「いいね」が寄せられ反響を呼んだ。この記事では、橋目トニーさんにインタビューを行い、創作の背景やこだわりについて語ってもらった。
「月」と「好き」はどういう関係? 恋愛初心者2人の初々しい距離感を描いた物語
文化祭で披露する演劇で、告白シーンを演じる一星と小野田。文化祭までの日数が少なくなっても、一星は想いを寄せる小野田への告白シーンをうまく演じられずにいた。落ち込んだ一星に優しく声をかけてくれる小野田への恋心は増すばかり。一星は、告白のセリフでもある「月が綺麗ですね」にどう気持ちを込めれば、小野田に響くかをずっと考えていた…。
本作では2人のピュアで甘酸っぱいやりとりも話題を呼び、Twitter上では「2人ともかわいい」「尊い」「幸せになってほしい」「月が綺麗ですねの見本かもしれん」「このモヤモヤ感!たまらん!」「フラれた子も報われてほしい」「青春だなあ」「続編まってます」など多くのコメントが寄せられた。
「少しでもドキドキしてもらえるような話を描きたい」作者・橋目トニーさんが語る創作の背景とこだわり
――『僕と月』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
夏目漱石が『I love you』を月が綺麗ですね、と訳した話から物語を考えました。日本人らしくてすてきな解釈だと思いました。
――本作の中で「特に思い入れのあるシーン」や「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
月を見た主人公が好きだという気持ちを込めて、「月が綺麗ですね」と告白するシーンです。真剣な想いが伝わるように描きました。
――本作では、小野田に好意を寄せるあまり、演劇の告白シーンすらもまともにできない一星のピュアさが印象的です。2人のキャラクターはどのようにして生まれたのでしょうか。
好きなのに好きが伝えられない純粋な男の子と、恋愛そのものを理解していない純粋な女の子を描きたかったんです。そんな2人が恋愛を通して変わっていくお話を読者さんに楽しんで読んでもらいたいと思い描きました。
――本作をTwitterで公開後、1.6万を超える「いいね」とともに続編を希望する声も多くが寄せられています。続編の構想などはあるのでしょうか?
この先のお話もSNSなどで公開していきたいと思います。告白後のふたりの関係がどう変化していくのか、お話を楽しんで読んでもらえたらとても嬉しいです。
――橋目トニーさんの作品では、男女の甘酸っぱい恋愛が多く描かれているようにお見受けします。本作に限らず、作画する上でこだわっていることや気を付けていることがあれば理由とともにお聞かせください。
読者の皆さんに、少しでもドキドキしてもらえるような話を描きたいと思っています。ちょっとした表情や仕草にも、今以上にこだわって描けるように努力していきたいです。
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
いつも作品を読んでくださりありがとうございます!これからも楽しい作品をたくさん描きますので、SNSなどで読んでもらえたらとても嬉しいです!