『チェンソーマン』コスプレイヤー、完全再現の“田中脊髄剣”は「育児の合間を縫って作った」
世界最大規模の造形フィギュアの祭典として知られる「ワンダーフェスティバル(略称:ワンフェス)」。その最新回に当たる「ワンダーフェスティバル2023[冬]」が、2月12日に幕張メッセにて開催。大勢のサブカルファンが集結し、会場は大盛り上がりとなった。本記事では、そんな「ワンフェス」のもうひとつの見どころである“コスプレエリア”に注目。新旧さまざまな作品のキャラクターに扮したコスプレイヤーたちに“コスプレのこだわりポイント”を聞いてみた。
「チェンソーマン」コスプレイヤー、こだわりを明かす
こだわったのは原作でも印象的だった“田中脊髄剣”の造形ですね。育児の合間を縫って、ウレタンをちょっとずつ削りながら作りました。脊髄の部分は取り外せるので、持ち運びもしやすくなっているのもポイントです。子育てとコロナの影響でしばらくコスプレから遠ざかっていましたが、やっぱりこうしてイベントに参加するのは楽しいですね。(「チェンソーマン」第二部・ヨル/水銀hkrさん)
“武装バニーガール”という創作衣装なんですけど、バニーガール×銃のアンバランスな組み合わせがおもしろいなと思って、実践してみました。本来なら露出度が高い衣装なのに、しっかり武装することで露出を抑えている点もこだわったポイントです。(バニーガール[オリジナル]/慈雨さん)
特にこだわったのはウィッグの造形ですね。紫のウィッグをベースにピンクのパーツを付け足すことで、特徴的なヘアスタイルを再現しました。(バーチャルYouTuber・渡会雲雀[にじさんじ]/佐々木あきさん)
コスプレギャザリングに出演させていただくことになったんですけど、お題が「2000年以前の原作作品のコスプレ」だったので、それに合わせて急ピッチで衣装を制作しました。ギリギリのタイミングでしたが、何とか納得できる形に仕上がりました。(「魔探偵ロキ」ロキ/ゆずきちさん)
ちなみに「ワンフェス」とは、プロ・アマチュアを問わず、誰でもフィギュアや模型といった造形物を出展・販売できる大型イベントで、1984年にプレイベントが初開催。そこから徐々に規模が拡大していき、近年では大手企業も続々と参入するように。
この度の「ワンフェス2023[冬]」では、ここでしか買えない限定グッズの販売や人気声優によるステージ企画に加え、「機動警察パトレイバー」のデッキアップイベントも実施。実物大98式AVイングラムが展示され、こちらも好評を博していた。なお、次回の「ワンダーフェスティバル2023[夏]」は、2023年7月30日(日)に開催予定。
取材・文=ソムタム田井