コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回ピックアップする作品は、突然やってきた未来の自分から「2年後に必ずお前は死ぬ」と知らされるギャグ漫画『死亡宣告』。
マンガ家でイラストレーターの武梨えりさんが本作をTwitterに投稿したところ、2.8万件の「いいね」が寄せられたほか、9,300以上リツートされ話題を呼んだ。本記事では作者の武梨えりさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて伺った。
2年後の未来からきた自分が伝えたかったこと
ある日、主人公の女性が帰宅をすると、知らない女性が部屋に。最初は少し自分より年上くらいの見知らぬ他人だと思っていたが、相手は未来の自分だと気づく。「確かドッペルゲンガーって見たら近いうちに死ぬっていう…」と考えていると、未来の自分は「私は2年後のお前だ」と語り始め、沈黙を破る。
さらに“2年後の自分”は、「2年後に必ずお前は死ぬ」「それを伝えに来た」と続けた。「…どうして?どうして死ぬの?」と今の自分が尋ねると、未来の自分は机の上にある漫画を指差し、「自分の推し作品の新作が来月発売される」と返答。さらに情報が立て続けに伝えられ、耐えきれなくなった主人公は悲鳴を上げる…。
本作についてTwitter上では、「嬉しすぎるって意味での死亡宣告か!」「なんという恐ろしいネタバレ…」などのコメントが寄せられた。
作者・武梨えりさんが創作の裏側を語る「いつもの絵柄とは違って少しリアル寄りにしてあります」
――「死亡宣告」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
何年か前にネタ帳にメモしたもので、いつか描いてみたいと思っていました。内容がネット向きだと思ったので、趣味の漫画としてTwitterに投下しました。
――「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
怖い漫画だと思ったらギャグだった、という落差を感じて欲しかったので、いつもの私の絵柄とは違って少しリアル寄りにしてあります。読み終えてから武梨だったと気づくこともあるかも知れませんね。それから「死ぬ」というのは「嬉しくて死んじゃう」という意味です。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
わかる…の所。Twitterってこんなやりとりが毎日繰り広げられてる気がします。
――“好きだった作品が未来にリメイクされる”と知った主人公の反応がとても面白かったのですが、この反応というのは作者さんの気持ちが反映されているのか気になりました。武梨さんもやはり漫画のジャンルとしてはBLがお好きなのでしょうか?
もちろん、好きだった作品がリメイクされたら私は嬉しくて死んじゃいます。リメイクブームでこのような人が沢山いる気がしますね。私個人としてはBLだけが好きという事ではなく面白いものなら何でも好きです。BL好きな方々のツイートは本当に面白いので、そのノリを漫画で描いてみたかったというのがあります。
――もし本当にタイムスリップができるとしたら何がしたいでしょうか?
80年代の空気を味わいたいですねえ…。
――今後の展望や目標をお教えください。
2023年2月発売の「アフタヌーン4月号」に新作の読み切りが載っています。ぜひぜひチェックしてみて下さい。今後も色々な形で漫画を発表していけたらと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
作品や私の活動を気にかけて下さってありがとうございます。なるべく皆さんに楽しんでいただけるものをお届けできたらと思っています。Twitterなどで活動を告知して行きますので、今後ともよろしくお願いします!
講談社
発売日: 2023/02/25