緊張の始球式は見事ノーバンでミットへ
刻一刻と近づく始球式の時間。今回で始球式は3度目の久保だが「始球式は何度やっても慣れないです。毎回新鮮に緊張するし、毎回違う緊張があります」と話しながら、緊張感が高まってきた様子。
そしていよいよ始球式の時間がやってきた。背番号46と「SHIORI」の名前が入ったユニフォーム姿で小走りし、ダイヤモンドに入る前に一礼して、ピッチングマウンドに立った。スタジアムの観客にお辞儀した後、大きく振りかぶってキャッチャーに向けて、思いを込めて投げると、見事ノーバンでミットの中に収まった。観客や侍ジャパンの選手たちから「おぉー!」という歓声が起こるほど、見事なピッチングを披露した。
始球式を無事終えた久保は、試合終了後に行われる壮行セレモニーまでの間、侍ジャパンとドラゴンズの試合を観戦。「ただただ試合を楽しむ時間帯です」と、無事始球式を終えて、ホッとした表情になっている。久保がマウンドに上がる時に流れていたのは乃木坂46の「僕が手を叩く方へ」。「スタジアムに流れたらうれしいなと思って。乃木坂46の代表曲の方がいいのかなと思ったんですけど、自分の好きな曲でいいよって言ってくださったので」と選曲の理由を明かした。
侍ジャパンの先発は佐々木朗希投手。観客の声援を聞きながら、「応援歌も解禁になったんですよね。だからスタジアムの空気がまた熱いですよ」と、コンサート同様に野球でも声出しがOKになったことを喜んだ。そして「今、ピョンって思いついちゃったんですけど、今年、(12球団の)全スタジアムに行きたい」という願望を語った。「果たして1年間で私は全球団回れるのか」とワクワクした様子。
試合が盛り上がっていて、壮行セレモニーのために着替えに行かなければならないが、なかなか席を離れることができない久保。意を決して着替えに行くが、その間に得点が入っていたことを知ってガックリ…。
壮行セレモニーではファン代表として栗山英樹監督に記念品を贈呈
試合が終了し、この日の最後の仕事、壮行セレモニーがスタート。ファンを代表して侍ジャパンの栗山英樹監督に応援メッセージが書かれた記念品を贈答するという役割を務めた。
「本当に夢のような1日を過ごさせていただきました。なんなら夢だったんじゃないかと思う1日でしたね。本当に優しい皆さんに囲まれて、ピッチングを教えていただくところから、侍ジャパンが試合にも勝ちまして、すてきな1日を過ごさせていただきました。それに尽きますね」と振り返った。そして「これからも野球を愛し続けようと心に誓いましたし、これからみんながいろんなところで始球式やいろんな活動をしていけるように、乃木坂野球部の一員として頑張っていこうと思いました。全スタジアム制覇という目標を掲げて全国回ろうかな」と野球熱がさらに高まったと語った。
3月9日からWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が開幕。「応援することしか出来ない、本当に微力なんですけど、少しでも伝わるようにずっとずっと応援しております! 世界一奪還に向けて頑張ってください!」と侍ジャパンにエールを送った。
コメント欄には「どんどん夢を叶えていってるのがうれしい」「これを見て自分も頑張ろうと思いました」といった声が寄せられている。