荒廃した遥か未来の世界を舞台に、地球侵略を目論むエイリアンが生み出した機械生命体と、人類が送り込んだアンドロイド“ヨルハ部隊”との戦いを描くアニメ「NieR:Automata Ver1.1a」(毎週土曜深夜0:00-0:30／TOKYO MXほか)が放送中だ。3月12日(日)夜7時より、特番「今からでも間に合う『NieR:Automata Ver1.1a』！▷▷ポッドカノ・ポッドイイクボより報告～人類に栄光あれスペシャル～」がDMM TVにて配信される。番組MCには狩野英孝、飯窪春菜。ゲストには作品主人公・2B役の石川由依、ポッド０４２役の安元洋貴が出演。作品について熱く語り、ここだけの裏話などを繰り広げる。収録後、原作ゲームの大ファンであるという狩野、飯窪に番組の見どころや「NieR」シリーズの魅力を聞いた。
狩野「印象的だった2Bの唇の話」
――お2人とも、とても楽しそうに収録していましたね。
飯窪：作品のイラストに囲まれ、石川さん、安元さんもいらっしゃるという、とても贅沢な空間に感動しきりでした。2B、ポッド０４２の声優さんご本人とお会いできるというだけで最高なのに、アフレコの様子や裏話もたくさん聞けて、あまりの感動にちょっとうわついちゃいました(笑)。
狩野：石川さん、安元さんは演者でありゲームのファンでもあるので、いろんな情報を聞けて本当に楽しかったです。
飯窪：気付いていなかったことをたくさん教えてもらえましたよね。アニメとゲームでここがつながっていたんだっていう新発見。CM前後で出る数字は隠しメッセージになっているとか。またイチからアニメを観直したいと思いましたし、番組を観ていただけたらきっと同じ気持ちになると思います。
狩野：印象的だったのが2Bの唇の話。キャラクターデザインの方が特に力を入れたのが唇の見せ方だと聞いて、「確かに！」と思いましたね。2Bたちはゴーグルをしていて目の表情が見せられないから、唇の艶と動きでその変化を伝えているんだって。そういうところで表現のコントロールをしているってすごくないですか？早く家に帰ってアニメを観直したい気分です。
飯窪「ストーリーが切なくて切なくて、胸に響きます」
――狩野さん、飯窪さんともにゲームからファンになったということですが、アニメの印象はどうでしたか？
狩野：原作ファンには映像化への不安がどうしても付きまとうじゃないですか。僕も「NieR:Automata」がアニメになると知ったときは「おいおい、大丈夫か!?」っていうのが正直マジであったんですけど、観たらそんな気持ちは吹っ飛びました。声優さんがそのままなのはもちろん、音楽は一層聴きごたえがあるし、アクションシーンは爽快感抜群に見せてくれ、軽くハードルを上回ってきましたね。機械生命体側の視点もあって、それはすごく新鮮でした。あと、丁寧なんですよ。難しい世界観なんだけど、1話から少しずつ理解できるようになっているので、アニメから入る方にも観やすいだろうなと思います。
飯窪：アニメだと1話1話追えるのが分かりやすいんですよね。ゲームでプレイしていたストーリーを1話ずつ伝えてくれるので、ゲームを体験していた側からすると懐かしい気持ちにもなってきます。それに、ゲームのアニメ化というだけでなくて、ゲームからつながる要素満載のアニメになっていて、絶妙にちょっと変わっているところがあるのもいいですね。でも、ゲームを知らなくても楽しめるし、このアニメ化をきっかけにまた「NieR:Automata」のファンが増えると思うと、それが最高に嬉しいです。
――飯窪さんはアニメ、漫画好きで知られていますが、好きな原作がアニメになったときのワクワク感みたいなものはいかがですか？
飯窪：漫画はひとコマ、ひとコマの動きなので、それがどう表現されるのかの期待感がまずありますよね。コマとコマの間の動きはアニメならではだし、こういう動きで見せるんだっていうアニメの解釈を観るのは楽しいです。ジャンルにもよりますけど、ゲームからのアニメ化は会話の追加がけっこうあるのが嬉しいです。移動中、こんなことを話しながら歩いていたんだとか、キャラクターのことをもっと知れるのがアニメ化のいいところですね。「NieR:Automata」もアニメならではのビジュアルやアクションの見せ方がたくさんあって、それも見どころの1つになっていると思います。
――「NieR:Automata」は今回のアニメ化のほか、漫画や舞台といったメディア展開もされており、海外人気も高い作品です。その魅力はどういうところにあると感じますか？
狩野：ゲーム実況をしていると作品ファンの方がいろんなコメントをくれて、それを見て思うのは世界観の深さですね。設定が細かくて、知れば知るほど飽きることがない。番組の中でも話しましたけど、前作「NieR Replicant」からのつながりを知るとすごく興奮するし、幾つも上演されている舞台の完成度もすごいらしいじゃないですか。それを観ていくと謎が解けて、また新しい謎が増える、みたいな。僕は初心者だから教えてもらってばかりですけど、そこにマウントを取ろうとしない優しいファンばかりなのも嬉しいですね。ファンの民度が本当に高い。「ようこそ、『NieR:Automata』の世界へ！」みたいなウェルカム感がすごくて、やっぱりみんなこの作品を共有したいんだっていうのを感じますね。
飯窪：音楽も世界観もビジュアルもストーリーも全部がよくて、私はゲームが入口なんですけど、サブクエストがたくさんあって、遊びの自由度が高いのもハマるポイントですね。サブクエストを進めながら荒廃した世界を自由に駆け回って、オープンワールドのゲームみたいな感覚で遊べるのは窮屈感がなくてすごく好きです。何よりストーリーが切なくて切なくて、もう胸に響きます。2Bたちだけでなく、機械生命体にも感情移入しちゃうんですよ。「NieR:Automata」のストーリー、最高です。
アップフロントワークス(ゼティマ)
