プロボディボーダーとして練習に取り組みつつ、グラビアアイドルとして活動する白波瀬海来。ボディボードでは「全日本級別選手権」で準優勝するほどの実力を持ち、グラビアアイドルとしては3月15日に1st写真集「かいら。」(双葉社)を発売した。さらには、3月4日に京セラドーム大阪にて開催された「KANSAI COLLECTION 2023S/S」に、事務所の先輩である熊田曜子、岡田紗佳と共に出演し注目を集め、多くのメディアに掲載された。そんな白波瀬にプロスポーツ選手兼グラビアアイドルの「二刀流」で活動することになった経緯から、今後の活動方針、目標などを語ってもらった。
スイマーからボディボーダーに
――俳優として芸能活動を初めて、プロボディーボーダーとなり、今はグラビアもやるという異色の経歴ですね。まず、ボディボードを始められる以前のことからお聞きしたいのですが、学生時代は水泳をやられていましたよね。
はい、0歳から17歳までやっていました。喘息持ちで、水泳をやると治るということで習わせてもらいました。そのおかげで治りましたね。
――それはなによりです。一度の練習でどれぐらい泳ぐんですか?
大体、朝練と夕練があって、朝の5時半集合で7時半まで練習だったんですけど、1回の練習で約7000メートルでした。メニュー表があって、チームのメンバーに「持って帰っていい?」と聞いて毎回持って帰っていたんでけど、計算したら世界何周分かは泳いでましたね(笑)。
――ハードにトレーニングしながら芸能活動をされていたんですね。学業との両立は大変じゃなかったですか?
すごく大変でした。映画「セシウムと少女」(2015年)の主演を務めさせていただいた時は、半年間始発の終電帰りで、途中の空いた時間で勉強をしていたんですけど、やっぱり勉強はおろそかになってしまいました。両立はそこまでできていなかったと思います。
――芸能活動もハードだったんですね。では、ボディボードを始めたきっかけを教えてください。
水泳で、オリンピック選手と自分のレベルの差をすごく感じたんです。コナミというクラブチームに入っていて「コナミ東日本大会」まで行って、その大会の強化合宿に出させていただいたはいいものの練習についていけなくて、16歳の後半くらいに挫折をしました。でも、ずっとスポーツっ子だったので、サーフショップを経営している父に相談したところ、ボディボードを進めてくれたんです。
――きっかけはお父さんだったんですね。いつ頃からプロを目指されたのでしょう?
勝手に大会にエントリーされていて、その大会で私のライディングを見たプロの方々が「絶対にうまくなるよ」と言ってくれたんです。それが一番のきっかけだと思います。その後押しがなかったら、多分プロも目指していないですね。
――プロから褒められたらうれしいですね。しかし、芸能活動をしながらプロスポーツ選手をやるとなると、二足のわらじを履くことになりますよね。それに対して悩みはなかったんですか?
全くなかったです。「Fine(ファイン)」っていうサーフィンに関する雑誌があるんですけど、それを見た時に海を代表してサーフィンなどの発信ができる女性ってすごくいいなと思ったんです。日焼けしていて健康的で、元気な女性タレントを目指したいという気持ちがあったので、二足のわらじではありますが、目標のためにはどちらもないとダメだと思い、やることにしました。
プロボディボーダーとグラビアアイドルの二軸で活動
――意思の固さを感じます。現在はグラビアアイドルとしても活動されていますが、写真集やDVDの初現場はどうでしたか?
最初はやっぱり恥ずかしかったです。一番びっくりしたのは、事前にやるフィッティングです。「はい。これ着るよ〜」と躊躇なくやることですね。「あ、撮影はこのようにやるんだ」と思いました。あと、初めてデジタル写真集を出した時は、最初の衣装が着たことないような面積小さめのものだったので「ずれないかな」と不安でした。海で(水着が)ずれることは全然あるんですけど、陸でずれる想像はなかったので!
――陸でずれる(笑)。では、グラビアアイドルとボディボーダーの二軸で活動していてよかったこと、大変だったことをそれぞれ教えてください。
やっぱり人と違うことをやっているところだと思います。大勢のグラビアアイドルさんがいる中で見てもらうには、何かに特化していないといけないってすごく感じますね。プロとして恥じない成績や、行いなどをしていきたいと思いますし、グラビアアイドルとしても「プロだからこれはやらない」ではなく、何でも全力でやる気持ちです。
大変だったことはないのですが、強いて言うなら体重を落としたことですかね。1年前は結構太っていたので、12キロ落としました。浮力が全然違うのでボードも変わって大変でしたが、顔の印象も、着られる服も全然違うので、痩せてよかったと思います。