2005年には、米英合作でイギリスの冒険家ジョン・スミスとネイティブアメリカンの少女ポカホンタスの純愛を描いた歴史大作「ニュー・ワールド」に主演。15歳の新人女優クオリアンカ・キルヒャーを相手に壮大なラブストーリーを演じ、この年のアカデミー賞撮影賞ノミネートに貢献した。
アクション作品&ファミリー向け作品で活躍
この後も、「フライトナイト/恐怖の夜」(2011年)や「デッドマン・ダウン」(2013年)といったハードなアクション作品で、たくましく鍛え上げられ、タトゥーが映える肉体を惜しげもなく披露してきたコリン。
一方で、「ウォルト・ディズニーの約束」(2013年)や「ハリー・ポッター」シリーズの世界観を引き継いだ新シリーズ「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」(2016年)、ティム・バートンがメガホンをとった実写版「ダンボ」(2019年)などファミリー向け作品でも活躍。子どもから大人まで、幅広い層から支持を受ける映画スターへと脱皮を果たした。
「イニシェリン島の精霊」で見せる人生の機微
そして「イニシェリン島の精霊」では、筋肉隆々のヒーローでもファンタジーの登場人物でもない、アイルランドの孤島・イニシェリン島で暮らす“普通の男性”パードリックを演じている。
長年の友に突然絶縁を告げられ、戸惑うバードリック。だが、人の死を予告するというアイルランドの精霊・バンシーが降り立った時、事態は思いもよらない方向に進んでいく。アイルランド出身のコリンにとって、アイルランドを舞台にした同作で初めてのアカデミー賞ノミネートを勝ち取ったことには、格別な思いがあるだろう。
年齢が上がるにつれ、豊かな表現力を身に付けただけでなく佇まいにも渋みが増したコリン。そんな彼が人生の機微を味わい深く表現する「イニシェリン島の精霊」は、どんなアクション大作にも負けない感動を与えてくれる名作だ。
「イニシェリン島の精霊」は、ディズニープラスのスターで独占配信中。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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