蓮見翔の仕事論「いきなり100万ではなく、まずは20万を目指す」
――ダウ90000の皆さんは楽しんでお仕事をされているように感じるのですが、仕事への向き合い方や楽しく生きるコツについてお聞かせください。
最初は、「どうやったら20万稼げるか」をずっと考えていました。20万あったら生活できる、なんならちょっとおいしいものも食えるぐらい。こういう職業の人ってみんないきなり100万円稼ごうとしてないですか?20万ならば、ステップを踏んでいくとそんなに難しいことではないと思っています。
自分らのライブにお客さんを呼びたいならば、演者を増やしたらいい。そうするとやっぱり8人組ぐらいになるんですよ。メンバー1人が2人お客さんを呼ぶとそれでもう16人。僕らコロナ禍だったんで、キャパ50の劇場でも最初から25人しか呼べなかった。25人だと演者が8人いれば1メンバーがお客さん3人呼べばいい。という考えで、まずは席を埋めていって、とにかくネタを見てもらうことを大事にしていました。
――実現できる目標から成功体験を増やしていく、という、すごく現実的なことを大事にしてるんですね。
僕らが楽しそうに見えているのであれば、僕が考えてやっていたことをメンバーに一切言わなかったのが良かったんだと思います。メンバーは多分ずっと楽しくコントをやっていて今日まで来られたのかと。「もっとどうやったらお客さんが入るか、もっと一緒に考えてくれよ」みたいなことをメンバーに1回も言わなかったから、今の関係性のまま来れているのかなと思う。ビジネスの面を全部一人でやったので、そこで気まずい感じにならなかったんだと。
最終的に老人ホームのコントやっている最中に1人死んだらめちゃくちゃ面白い
――蓮見さんはダウ90000の今後にどのような姿を目指していますか?
今のコントがずっと実年齢のコントばかりなので、このままずっと歳を取っていって、年齢に合ったコントをその都度やっていきたいです。夫婦のコントとかは極力今避けているので、“今度結婚する”とかに無理やりしてたりするのですが、もう26歳なんで結婚していてもおかしくないんですけど、コントの中だと26が結婚していると不思議とちょっと若いんですよね。何かコントの中だと30を超えてから結婚している方が自然なイメージはあるので。
実年齢に合ったコントを続けて、最終的に老人ホームのコントやっている最中に一人死んだらめちゃくちゃ面白いと思います(笑)。そこまで8人でいられるかはわかりませんが、それができたらすごい面白いなと思いますね。
――最後に「ダウってポン」について視聴者へのメッセージをお願いします。
1回見てほしいんです。告知の仕方が難しくて、ここまであまり告知してこられなかったんです。番組の中で本気で1本コントを書いてるんで、とにかくそれを見てほしいですね。それを見ていただいたら、他のことも面白く見られるはずなんで。めちゃくちゃ気合い入れた新ネタを1本書いてます!
――そのネタが素晴らしかったですね。そこまでの旅の道のりが長かったからこそ、余計面白く感じました。
そうですよね!その良さは絶対あると思います。最後のコントをより楽しむためにも1話から絶対観てくださいっていう感じですかね。今後、こういう告知はしないと思うので、“見てもらわないと分からないもの”って俺が言っているんだからとにかく1回見てください。今後絶対言わないから (笑)。