爆笑問題(太田光・田中裕二)の「ツーショットシリーズ」第13弾、「2017年度版 漫才 爆笑問題のツーショット」が発売中。国家情勢から政治、経済、スポーツ、芸能まで、2016年度の出来事を題材にした60分後超えのノンストップ漫才が収録されている。そんな本作の見どころなどについて、2人に話を聞いた。
本番の2日前まで、内容は未完成!?
――ライブ終了後、太田さんが「やりたいネタがいっぱいあった」とおっしゃっていましたが、ボツになったネタどれくらいあったんですか?
田中:ボツになったネタはいっぱいあるね。
太田:倍以上あるね。
田中:半分くらいになっていますよ。単純にネタの数だけでいうと毎回バラバラで、だいたいネタ30~40個で1時間くらいですね。今回は太田が動き回るネタが今までで一番多かったので、一番ネタの数が少ないです。いつも40~50個くらいネタを作って、そこから、ちょっと「弱いな」「しゃべりづらいな」というのを外していくんです。最初に、通しでやった時は2時間くらいになりましたね。
太田:お化け屋敷のネタは外しちゃったね。あの、お化け屋敷! あれは、面白かったんだけどね。血だらけで出てきてね(笑)。
田中:終りが分かりづらかったんだよ。ちょっとシュールだったからね(苦笑)。
――最初の段階でネタは40~50個くらいあったとおっしゃいましたが、どのようにして考えられているのですか?
田中:作家さんと太田で、まずはネタ出しをするんです。このDVDのジャケットになっているトランプとかの時事ネタを。
太田:デジタルです!
田中:とか…
太田:デジタルです…!(笑)
田中:もう、余計なこと言わないの!(笑)。
太田:ネタ出しは、デジタルなんですよ(笑)。
田中:メールでね、送られてくるっていうことです (笑)。で、そういう時事ネタはもちろん、最近の風潮からそれぞれネタを自由に出すんです。そこから太田がやるネタを選んで、書くんです。っていうのを1日平均すると4ネタくらい、それをずっと1カ月以上かけてやるんです。でも、かっちりした感じではなくて、荒い感じの内容を作るんです。そこから、なんとなく受けそうなネタを僕が選んでいて、1個1個ネタを掘り下げていくんです。
今回、太田が結構動き回っていましたが、あれはこの段階で生まれたんです。最初のネタの段階では、あんな動きは誰も指定していないんですよ(苦笑)。で、そこから広げていったり、脱線していったりして…そうなると、ネタの数も少なくなったりするんですよ。台本通りにやるのもあるし、そこからお芝居が「うわっ」と続いて延びるネタもあるし。そういう作業を続けて、(ライブの)2日前くらいにネタの順番と内容が正式に決まるんです。
――結構、ギリギリですね。
田中:前々日、前日に練習して、当日に練習して、本番ですね。だから、本番までに通しでやるのって5~6回だよね。
太田:そうだね。通してやるのは。
田中:1回通しでやると1時間半から2時間掛っちゃうんで、そんなに練習できないんです。
発売中
本編=2017年度版漫才
特典映像=山中秀樹のニュースコーナー
封入特典=2016年度事件簿
収録時間=本編86分+映像特典7分
価格=3800円(税抜)
発売元=コンテンツリーグ
販売元=ソニー・ミュージックマーケティング