地方の小さな病院を舞台に、成功率97%のゴッドハンドを持つ外科医、キム・サブ(ハン・ソッキュ)を中心にした人間模様を描いて韓国で大ヒットしたメディカルヒューマンドラマシリーズの第3弾「浪漫ドクター キム・サブ3」が、4月28日(金)よりスタート。今回は改めて、過去に数々の賞も受賞したシーズン1、2の物語を振り返る。
ただの医療ドラマではなく、人間ドラマ
同ドラマは、2016年にシーズン1、2020年にシーズン2が放送され、どちらも韓国で最高視聴率27%超となった大ヒット作品。「2016 SBS演技大賞」で大賞を受賞した他、数々の賞に輝いた。シーズン3は日本ではディズニープラス「スター」にて4月28日より独占配信(毎週金・土に新エピソード追加)。シーズン1、2も4月12日より同サイトで配信されている。
「ゴッドハンドの医者が主役」と聞くと、「難易度の高い手術を次々に成功させる天才医師の活躍物語」と思われがちだが、この作品はキム・サブを中心に、医師や看護師、患者とその家族など、病院にかかわる登場人物たちの、成長、対立、葛藤、時にはロマンスを交えて描かれる人間ドラマだ。
韓国で唯一、一般外科、心臓胸部外科、救急医学、と3つの免許を取得した天才外科医、プ・ヨンジュ。彼は、かつてソウルの一流医療機関“コサン大学病院”(以下、コサン)に勤務し、ゴッドハンドの彼の執刀を望む患者が順番待ちをするほどの人気医師だった。
だが、彼の人気を利用してカネ儲けに走った病院が、ヨンジュに内緒で彼の名前を使って代理手術を繰り返し、医療ミスで患者が死亡。病院にその責任を押し付けられ、彼は悔しい思いをしながら医療界を去ったのだった。が、ある事をきっかけに、地方の小さな“トルダム医院”(以下、トルダム)で働くことに。そこでは本名を隠して“キム・サブ”と名乗り、連日運び込まれてくる急患を誠心誠意で治療していた。“トルダム”は、“コサン”の分院だが、本院の援助はほとんど無く、表の看板のライトは切れたままで、医療機器も古いままの貧しい病院だ。
シーズン1は、若い医師たちの成長物語
シーズン1は、ドンジュ(ユ・ヨンソク)とインボム(ヤン・セジョン)という男性医師、そして女性医師ソジョン(ソ・ヒョンジン)の3人の若い外科医の成長物語を軸に展開される。
それぞれ傷を抱えている。ドンジュは、学生時代に父を病気で亡くしている。突然倒れた父は救急救命室に運ばれたが、VIPの患者の手術を優先されたせいで手遅れになってしまったのだ。ドンジュは怒りで病院で大暴れするが、その時に出会った医師の「暴力じゃなく実力で仕返ししてやれ」との言葉を胸に猛勉強して、全国1位の成績を修め、大学を首席で卒業。父を死なせた“コサン”で、医師として働く。成功する事が復讐だと思っている彼は、出世の為にVIPの患者の手術を請け負うが、力及ばず死なせてしまい、“トルダム”に左遷されてきた。が、こんな貧しい田舎病院で終わるわけにはいかない、と、本院への返り咲きを狙っている。
ソジョンも、“コサン”の医師で、ドンジュとは魅かれあう関係だったが、ある事故で大切な人を亡くしてしまい、そのショックで病院を去った。以来5年間、消息不明だったが、“トルダム”で思わぬ再会となった。彼女は山中でケガをして意識を失っていたところをキム・サブに助けられ、“トルダム”で働いていたのだった。彼女は事故のトラウマのせいで、いまだに錯乱する事もしばしば…。キム・サブから患者の治療にあたるのを禁止されていた。
また、インボムは“コサン”院長・ユンワンの息子で、ドンジュとはライバル関係の医師。院長は、ヨンジュの代理手術を指示した人物で、彼を疎ましく思っていた。追放したはずの彼が“キム・サブ”だと知った院長は、半ばスパイ的に息子を“トルダム”に送り込んだのだった。インボムは、カネと権力にまみれて医師の良心を失くした父親に疑問を持ちながらも逆らえずにいる。
そんな彼らは、気難しくて変わり者だが「何としても患者を救う」と奮闘するキム・サブに時には反発しながらも影響され、“本物の医者”に成長していく。そして、キム・サブを失脚させようと、次々と卑怯な手を使ってくる“コサン”院長と彼の対立も、シーズン1の見どころだ。
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