コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、“女子高生の高校デビュー”をテーマに描いた漫画『高校デビューがバレた話』をピックアップ。
作者である漫画家のまりむぅさんが、2022月11月2日に本作をTwitterに投稿したところ、11.4万件の「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事では、まりむぅさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
“私には関係ない”と思っていた2人が…ひょんなことから距離を縮める
三つ編みヘアーに眼鏡をかけた女子高生・矢野は、周りの生徒から「いかにも優等生らしいよね」と言われる存在。一方、明るい髪色にピアスをつけた「不良グループ」の1人・優美は、矢野とは真逆のような出で立ちで友人達とたむろしていた。
そして廊下で談笑する不良グループを発見した女子生徒は「通りづら…」「教室入れって先生に注意して貰う?」と矢野に提案するが、矢野は「…でもあの人達だけ注意するのも変じゃない?」と言ってなだめる。
結局別の道を通ることにした矢野たちだったが、今度は矢野たちの視線を感じた不良グループの1人が「…うち達(ら)のこと睨んでなかった?」と切り出し、もう1人も「まじ?シメるか」と言い始める。しかし優美は冷めた目をして「ほっとけば?」とバッサリ。矢野も優美も“私には関係ない”という気持ちから物事を荒立てなかったようだが、その後2人は“お互いにバレたくない秘密”を知られてしまうことになるのだった――。
相反する2人の「裏の顔」が暴かれ、見た目からは想像のつかないギャップが描かれた本作。お互いの秘密を知ったことで2人の距離が縮まっていく様子は非常にほっこりする瞬間で、Twitter上では「衝撃的な展開でめっちゃ面白かった!」「2人のギャップがたまらない!続編もぜひ描いてほしい」などの好評コメントが多数寄せられている。
“スマホの充電残量”など細かい描写で正反対の2人を表現
――「高校デビューがバレた話」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
漫画を描く練習がてら、ふと思いついたネタを描いてみました。
――女子高生2人の意外なギャップが衝撃的で非常に面白かったのですが、本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
持ち物や言葉遣い、細かいところで言えば「スマホの充電残量」など、正反対な2人だからこその様々な“違い”に注目してもらえたら嬉しいです。
――本作の中で、まりむぅさんが特に気に入っているシーンやセリフはありますか?理由と共にお教えください。
「G」に遭遇した後、処分しようとする矢野と嫌々ながらも殺したら可哀想だと主張する優美のシーンです。初めはただ怯えて縮こまるだけの優美にしようとしてましたが、途中で可哀想だと主張する姿が頭に浮かんできたので、そちらを採用しました。個人的にはそこが“優美らしさ”を描けたシーンになっているのではないかと思います。
――まりむぅさんの作品は、画のクオリティが非常に高く、登場キャラの表情やその場の雰囲気などがとても伝わりやすい印象を受けました。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
シーンによって記号的な表情と、記号的ではない微妙なニュアンスを表現した表情とを描けるようになった上で、適切に使い分けられたら良いなと思っています。
――作品のネタ(ストーリー)はどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
本当にふとした思いつきだったり、夢で見た内容だったり、様々です。
――今後の展望や目標がありましたらお教えください。
今後はストーリー作りに重点を置いて漫画の勉強をしつつ、読んでくださった方々に楽しんで貰えるような作品を作っていきたいです。
――作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
いつもありがとうございます。今後も楽しんで貰えるような作品を作れるように頑張ります。