恋が成就しない、いわゆる“当て馬”キャラだったが、実は寂しがりでひたすら健気にヒロインを想い続ける姿に「樋口くんの悲しい顔は見たくない!」「樋口くんしか勝たん」と“樋口派”の声が日増しに大きくなり、「樋口くん」がたびたび放送後にTwitterでトレンド入りする事態に。主役カップルに負けない人気ぶりでドラマを盛り上げた。
連続テレビ小説「舞いあがれ!」の貴司も、当初は“優しい幼なじみ”といった印象だった。ナイーブな危うさを持つ貴司は、短歌と出会って胸にたまった言葉を吐き出すことを覚え、心の安定を取り戻すと、舞の良き理解者となっていった。
「彼女はキレイだった」にも通じる“ヒロインをそっと見守るキャラクター”の印象が強かったから、舞と思いを通わせる展開には驚きの声も上がった。結婚後、貴司は舞を気遣い家事も育児も引き受ける“理想の夫”に。ナイーブゆえの危うさは最後まで抱えながらも、おおらかな包容力で作品全体に安らぎを与えた。
赤楚が演じる役柄に共通するのは、視聴者が応援したくなるキャラクターである、ということ。わたあめのようにふわふわ柔らかくて甘い、そしてどこかはかない笑顔を見ていると、彼の幸せを願わずにいられない。寂しがりだったりナイーブだったり、ちょっと危ういところもまた魅力だ。
今期の2作品では、どんな魅力を見せてくれるのだろうか、興味は尽きない。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/cherry-magic-thirty-years-of-virginity-can-make-you-a-wizard/
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