FRUITS ZIPPERは生で見てみたい
――今年は海外からの来場者も増えるかと思いますが、「日本のアイドルのここを見てほしい」という点はありますか?
日本のアイドルと言っても、それぞれのグループで本当にたくさんの個性があり、ふわふわしたアイドルもいれば、格好良いアイドルもいる。ロックバンドみたいなアイドルがいたり、すごいレベルのダンスをするアイドルもいます。
美術館にアートを見に来ているかのような、さまざまな魅力があって、海外の方にとってもすてきな出会いがあるといいなと思います。
――今回のTIFで長濱さんが注目しているアイドルはいますか?
ちまたで大はやりしているFRUITS ZIPPERさんは、ぜひ生で見てみたいです。ステージがすごく楽しみですし、今後の出演者発表も胸を高鳴らせながら待っていてほしいです。
今までのアイドル像と令和のアイドル像で全然イメージが違う
――これまでのTIFチェアマンの経験を経て、アイドルという存在そのものの見方で変わったことは何かありますか?
アイドルと言っても、今までのアイドル像と令和のアイドル像で全然イメージが違うんじゃないかなと思っています。今は“現実味がないようなアイドル”というよりも、個々の魅力がいっぱいで、マルチに活躍できるいろんな才能があることが新しいアイドル像だなと感じています。
ステージを通し見ていただく他に、さらに掘り下げて、そのアイドルのSNSなど、個人が発信しているものを見ていただけると、より楽しめると思います。その人の人物像をより知りやすい時代になったと思うので、歌って踊るステージの上での姿しか分からない偶像のアイドルというより、その人の本質的な深いところまで楽しめる時代になったと感じています。
TIFを通して新しく出会った方とかのインスタグラムをのぞいてみると、アーティスティックな投稿が多いなとか、ファッションがすごく好きなんだなとか、本をたくさん読んでいらっしゃるんだなとか、ステージからでは分からない魅力にたくさん溢れていて、二度得したような気分になるというか。それが私なりの楽しみ方だったので、ぜひおすすめしたいです。
――では最後に、今年のチェアマンとしての意気込みを聞かせてください。
きっと暑い夏になると思います。思い残すことなく、今まで溜まっていたものを全て解放して、「また来年まで頑張るぞ」と思ってもらえるような、ホッと一息つけるようなフェスにしたいです。
――長濱さんもジャンプしますか?
普段はなかなかできないんですけど、今回はチェアマンなので私も堂々と一緒にジャンプしたいなと思います(笑)。
◆取材・文=山田健史