俳優じゃなかったら料理系の仕事に?
テーマにちなんで、もし女優じゃなかったらどんな人生を送っていたかと聞かれると「この写真集で表現した“女優じゃない芳根京子”は私の理想が詰まっているんです。もともとお料理系のお仕事をしたいなというふうに学生時代は思っていたことがあって。お料理の専門学校に通おうと思っていたんですけど、スカウトしてもらったのをきっかけにこの世界に入ったので。スカウトされていなければ、今ごろどこかの小料理屋さんなのか、パン屋さんなのか、レストランなのか、お菓子屋さんなのかは分からないですけど、そういう所で働いているのかなと思います」と笑顔で回答。
一方で、“女優で良かったこと”については「何よりお芝居が好きで楽しいので、自分のことを『女優です!』っていうのはまだまだ恥ずかしいと言いますか、そこまでの自信を持てていないんですけど、お芝居をすることが好きという気持ちは常に大きく持っているので、お芝居は女優さんじゃないとできないと思えば、女優さんになれて良かったなと思います」と、“芝居の申し子”らしく、天職に巡り会えた喜びを語った。
「自分が思っていた10年よりもすごく濃い10年を過ごさせてもらった」という芳根。その上で、今後の目標については「この年までにこう、という目標はあえて定めないように。自分の想像力って意外と守りに入っているなと思ってしまったんです。今年ドラマの主演をやらせてもらったのも10年前は想像もしていなかったですし。だから、この先も『こうであれ!』とは思わないんですけど、目の前のことをコツコツやらせていただいて。この世界は本当にご縁でつながっているお仕事だと思うので、次につながるように“常に全力”で、というのを目標にしています」と、どんなときも全力投球な芳根らしく展望した。
芳根京子 写真集「京」
石川監督が企画・プロデュースを担当。「女優の芳根京子と、女優の道を選ばなかった芳根京子が同時に存在していたら...」というテーマで、普通の20代女性としての素顔、女優としての横顔、喜怒哀楽など、さまざまな角度から芳根を切り取っており、1本の映画のように、ストーリーを感じさせる1冊に仕上がっている。
◆文=ブルータス・シーダ(STABLENT LLC)
※「ラスト・シンデレラ」の「・」はハートマークが正式表記