コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、化け猫の婚活をコミカルに描いた漫画「化け猫に嫁入りする話」をピックアップ。イラストレータや漫画家として活躍するヤシンさんが本作を投稿すると、その意外過ぎるオチに5万を超える「いいね」が寄せられた。「いいもの見せてもらいました」「勢いが好き」「こういうのがいいのよ…!」などさまざまなコメントが集まっている。
村一番の美女を嫁によこすように頼んだのに…
嫁を探している、額に大きな傷を持つ凶悪な顔つきの化け猫。ある村に“村一番の美女を嫁によこすように”と言いつけていたようで、やってきた白無垢の女に「どれ顔を見せてみよ」と告げる。
その顔はたしかに美しい者だったが、化け猫は女の子の顔を見るや否や「…おまえじゃない!」というまさかの反応を見せた。驚きの表情を見せた女の子が「村一番の美女といえばこの私なのに!?」「私より美しい女などこの村には居りません」と強気に言い返すのを見て、最初は呆れていた化け猫も徐々に感心し始める。焦った女の子は、もう一度化け猫に言いつけられた“嫁の条件”を聞くことにした。
「大きく潤んだ眼…」「すらりと伸びたしなやかな手足…」「白い肌につややかな黒い髪」といった具合に、うっとりとした様子で条件を改めて語る化け猫。それを聞いた女の子は、なにか心当たりがあるようで…。
「なんで種族が違うのに美醜の基準は人間と同じなんだろう?」物語はこういった疑問を通して生まれた
――本作を創作したきっかけや理由があればお教えください。
人外が人間の美男美女に恋をするお話に、以前から「なんで種族が違うのに美醜の基準は人間と同じなんだろう?」という疑問がありました。
個人的には人外は人外なりの美醜の判断基準があってほしい、という願望があり、今回のお話を描きました。
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
ミーコのビジュアルです。説得力のある美猫になるように気を付けて描きました。
――化け猫が村を脅したようですが、最初からミーコが目的だったのでしょうか。
最初からミーコが目的でした。伝え方が悪かったせいで飼い主の女の子が来てしまいましたが…。
――その後、化け猫の恋は実ったのでしょうか。
ご想像にお任せします。ミーコは気分屋なので、なかなか厳しい恋路にはなってそうです。
――村一番の美女は最後、化け猫を恐れていないように見えます。化け猫の村での扱いも変わったのでしょうか。
足しげくミーコのもとに通う姿が村の名物になります。化け猫が村によく顔を出すおかげで食べ物を荒らすネズミや虫が減り、結果的に村人たちには感謝されそうです。
――今後の展望や目標をお教えください。
自分の持つ少しニッチな願望やこだわりを、わかりやすく面白い形で表現し、より多くの方に作品を楽しんでいただけたらと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
これからもより楽しい作品を発信できるよう精進します。今後ともよろしくお願いいたします。