ユースオリンピック出場を目指す、注目すべき10代のBBOY、BGIRLたち
2017年も折り返しに入り、2020年の東京オリンピック・パラリンピックが刻一刻と近づいてきました。これからだんだんとオリンピックに向けて日本が盛り上がる中、ダンサーにとって注目せずにはいられないもう1つのオリンピックがあります。
それが、2018年10月6日(土)から18日(木)にかけてアルゼンチンのブエノスアイレスで開催される、2018年ブエノスアイレスユースオリンピック(通称BAYOG)。14歳から18歳までの青少年を対象としたもので、2010年に初開催されてから3回目となる今回は、正式種目のひとつとしてブレイキン(ブレイクダンス)が採用されたのです。
2017年5月には、“2018年ブエノスアイレスユースオリンピックブレイキン(ブレイクダンス)正式種目採用記者発表会”が行われ、競技内容や予選方式、審査・競技システムなどの説明が行われました。競技化を実現させたのは、社交ダンスの大会などをメインに活動してきた公益社団法人日本ダンススポーツ連盟(JDSF)及び世界ダンススポーツ連盟(WDSF)。そのため、ブレイキン(ブレイクダンス)はダンススポーツ競技種目のひとつとなります。
ひとつのカルチャーであるダンスをスポーツという枠にはめることに賛否両論の声がありましたが、KATSU1がJDSFブレイクダンス部長に就任、協力することが決定し、安堵した人も多いのではないでしょうか。彼は、ダンスチームALL AREAに所属するブレイクダンサー。日本のみならず、海外でも勢力的に活動、活躍しているダンサーの1人です。その他、NARUMI(BODY CARNIVAL)やNORI(THE FLOORRIORZ)、KAZUHIRO(ALL AREA/OGS)、KAKU(MORTAL COMBAT)ら日本屈指のブレイクダンサーが協力。ブレイキン(ブレイクダンス)本来の文化を尊重しながら選手強化といったあらゆる面で彼らがサポートし、金メダル獲得を目指すのです。また、すでに世界の第一線で活躍しているTAISUKE(THE FLOORRIORZ/ALL AREA)とISSEI(FOUNDNATION/九州男児)がアンバサダーとしてユースオリンピックのブレイキン(ブレイクダンス)を盛り上げていきます。
ブレイキン(ブレイクダンス)に関しては、ユースオリンピックの対象年齢とは異なり、2018年10月時点で16歳から18歳であること(2000年1月1日生まれから2002年12月31日生まれまでの日本国民)が対象となります。選考方法は、第1次予選としてデジタル(動画)選考、第2次予選は3つの大陸別に地域予選を行い、最終予選としてWDSF世界ブレイキン選手権が開催されることが決定しました。WDSF世界ブレイキン選手権は、2018年5月に日本で開催されるとあって、ますます日本でブレイキン(ブレイクダンス)が注目されることは間違いないでしょう。
日本のブレイクダンサーの活躍は日本のみならず、世界でも認められているほどの実力を持っています。最近だと、Red Bull BC One World Final 2016で弱冠19歳のISSEIが日本人初となる優勝を果たしました。同じくアンバサダーを務めるTAISUKEが所属するTHE FLOORRIORZは、毎年ドイツで開催されるブレイクダンスの世界大会と呼ばれるBattle Of The Year 2015(通称BOTY)で日本チーム初となる優勝を果たすと、翌年2016年にも再び優勝を勝ち取り2連覇するなど、日本のブレイクダンサーの勢いが年々増してきているのです。
また、THE FLOORRIORZは、世界に通用する次世代のブレイクダンサーを育てるべく、BOTY2015の優勝をきっかけにTHE FLOORRIORZ ACADEMYを開校。現在は二期生が世界を目指して日々練習に励んでいるそう。そんな中、2017年4月に一期生の卒業生であるBGIRL、RAMが高校1年生という若さでTHE FLOORRIORZに加入し、ユース世代も少しずつ世界の頂点に近づき始めました。
そんな新たなスタートを切ったTHE FLOORRIORZは、2017年7月30日(日)に開催されるDanceFactのサイトオープンを記念したイベントDanceFact OPENING SPECIAL EVENTに出演することが決定しています。その他、日本のみならず世界まで活動の域を広げているダンサーたちが勢揃いするとあって、貴重なイベントとなるでしょう。
このように、世界一のチームTHE FLOORRIORZに加入したRAMを始め、10代のブレイクダンサーは日本だけでなく、すでに世界でもその実力を発揮しているのを知っていますか?
国内大会上位ユースとして記者発表会に登壇したShigekix、MANATO、SHO、RAMは、ユースオリンピック日本代表に最も近いBBOY、BGIRLです。TAISUKE、ISSEIに続けと言わんばかりに特に注目されているのは、高校1年生ながら数多くの大会で優勝を収め、すでに世界でもその名を轟かせているshigekix。
また、参加資格から外れてしまっているものの、大人と同じ土俵に立っても引けを取らない次世代を担うブレイクダンサーは他にも数多くいます。SHOSEIは、バトルの実績はもちろん、ユニクロのWEB CM出演などメディアにも多く露出している、キャラクター性も兼ね備えたBBOY。BGIRLなら、キッズダンサー時代から活躍し、2013年にドイツで開催されたBattle Of The Year B-GIRL 2vs2 BATTLEで優勝したKanamywの2人は、男子顔負けのムーブを見せながらも、女性らしい一面もしっかりと持ち合わせているところが魅力です。
その他、大阪を拠点に活動するBGIRL、AYANE(K.A.KB./浪速平成シスターズ)は、Shigekixの実姉であり、彼同様、世界大会でも数多くの実績を残しています。同じく海外でも実力を発揮し、日本のBGIRLの中でTOP2に入るとKATSU1に言わしめたAmi(Good Foot Crew/BDM)など、BBOYに負けじとBGIRLの勢いも侮れません。
今回のようにユースオリンピックにブレイキン(ブレイクダンス)が正式種目に採用されることだけでなく、中学校でのダンス必修化、それに合わせるように大会やダンススクール、日本のダンサー人口が年々増加し、ダンス業界は確実に大きくなってきています。これまで無関心だった企業までもダンスに着目するなど、ダンスへの注目度は日々高まっているのです。それに応えるように、ブレイキンだけでなく、他ジャンルも含めて日本人ダンサーのレベルもまたさらに高くなっていくでしょう。
(文●msk(onelove))
日本を代表するBBOY&BGIRL達によるspecial shoecaseは必見!
公益社団法人日本ダンススポーツ連盟:http://www.jdsf.or.jp/
世界ダンススポーツ連盟:http://www.worlddancesport.org/
shigekix プロフィール:https://dancefact.jp/dancers/2000022694/
shosei プロフィール:https://dancefact.jp/dancers/2000022699/
MYW プロフィール:https://dancefact.jp/dancers/2000022691/
7/30(日)@赤坂BLITZ→THE FLOORRIORZ、Kanamyw他豪華メンバーが出演!
DanceFact OPENING EVENT:https://dancefact.jp/event/