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業界の二大巨頭・浪川大輔と岡本信彦コンビに見る、いま再注目したい声優のバラエティ力

2023/08/14 12:00

“声優”の枠に収まらない活躍を見せる2人…抜きんでた「バラエティ力」に再注目
“声優”の枠に収まらない活躍を見せる2人…抜きんでた「バラエティ力」に再注目※ザテレビジョンタレントデータベースより

一昔前は「裏方の職業」「キャラクターありきで成立しているのだから、顔出しするべきではない」という風潮が強かった声優。今では役者として舞台やドラマ、映画に出演したり、歌手として武道館やアリーナなどの大舞台を満員にしたり、ラジオやバラエティ番組でタレント顔向けの切れ味鋭いトークを披露することも少なくない。今回は、人気声優のなかでも長年にわたって一線を張り続ける浪川大輔岡本信彦に注目したい。

浪川大輔と岡本信彦、群雄割拠の声優業界をひた走る売れっ子たち


1976年生まれの浪川大輔は、「E.T」でスティーブン・スピルバーグ監督に主人公エリオット役を指名されたことで注目を集め、「ネバーエンディング・ストーリー」「グーニーズ」といった人気作に立て続けに出演し、「ターミネーター2」「ターミネーター3」ではジョン・コナー役、「スター・ウォーズ」シリーズではアナキン・スカイウォーカー役に抜擢された。アニメ作品では「ルパン三世」の三代目・石川五ェ門役、「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」のナルシソ・アナスイ役や、「鬼滅の刃」シリーズなどへの出演で知られる。

1986年生まれの岡本信彦は、ボーイズラブCD「追憶のキスは君を奪う」でデビュー。「sola」の宮森依人役、「屍鬼」の武藤徹役、「バクマン。」の新妻エイジ役、「青の祓魔師」の奥村燐役、「TIGER & BUNNY」の折紙サイクロン役など人気作品の主要キャラクターを演じている。自身の活動のみならず、後進育成にも力を入れており、2021年には自身が代表取締役を務める株式会社ラクーンドッグを設立した。

声優が“裏方”として目立たない存在であった頃から人気商売となった現在にいたるまで、数十年以上にわたってトップクラスの活躍を続ける2人。その人気を支えるのは、声優としての実力・技術・才能だけではなく、声優オタク以外も魅了する“バラエティー力”にもある。

たとえば浪川大輔はテレビ・ラジオを問わずいくつか冠番組を持った経験があり、なかでも「浪川んちに集合な!」はMCの手腕に大きく左右されるトーク番組。浪川の自宅(という設定のスタジオ)にさまざまなゲストが遊びに来て、ゆったりくつろぎながら自由にトークを繰り広げる。普段はなかなか聞くことのできない人気作品の舞台裏をはじめ、趣味、仕事、プライベートなど、浪川だからこそ聞くことができるテーマをじっくり掘り下げる点が魅力だ。

同番組には下野紘、津田健次郎、ファイルーズあい、坂田将吾&三野雄大、大橋海咲&三波春香/IBERIs&、オーイシマサヨシ、関智一という豪華な面々がゲスト出演した。ゲストは先輩・後輩を問わないわけだが、ボケ・ツッコミを入れ替えながら軽妙なトークでスタジオを賑わせる浪川のスキルは圧巻の一言。誰が来ても“自宅へ遊びに来たようにのんびりトークする”という番組を成立させられるキーポイントは、ひとえに浪川の人懐っこさにあるといえるだろう。

また杉田智和と岡本信彦が出演する「自称声優」は、“今まで体験したことのないこと”をテーマに、2人がさまざまな体験をするバラエティー番組。スタッフと共にイチから番組を作り上げるところが最大の魅力で、“いかにも声優っぽい事は避ける”“全員がゲスト”“ノブの笑顔を取り戻したい…”といった独自のこだわりと、「気軽に2人でプライベートみたいなロケしたい!」というピュアな気持ちが尊重されている。2人を知らなくても楽しめて、2人のファンならより美味しいコンテンツだ。

同番組のキモは杉田の企画力もさることながら、岡本の素直で朴訥なコメント力にある。突飛なボケで知られる杉田をときにコントロールしつつ、ときには一緒に悪ノリしながら全力で企画に臨む岡本。誰からも好かれる彼の人柄と物おじしないコメントが、番組を成立させるカギにもなっている。

「浪川&岡本 ボイコミラボ」8月14日放送回より
「浪川&岡本 ボイコミラボ」8月14日放送回より※提供画像


ゆるさ・発想力・リアクション…2人の魅力は素直な人間性


いまやタレントと変わらないレベルでさまざまな仕事をこなすようになった声優だが、なかでも特筆すべきトーク力・バラエティ力を持つ2人。過去にも「浪川大輔岡本信彦のおつかれ3」などで共演を果たしていた強力タッグは、現在「浪川&岡本 ボイコミラボ」(毎週月曜夜10:30-11:00、BSJapanext)という番組で復活している。浪川、岡本、ゲスト声優が人気漫画作品にその場で声を吹き込み、ボイスコミックを制作するというものだ。

トークを楽しみつつ声優の技術にも触れられるという二度おいしい番組で、8月は“真夏のホラースペシャル”と題して一風変わったホラー企画にも挑戦。つい先日の8月7日放送では、岡本がゲストの引坂理絵とともに池袋ナンジャタウンで開催中の“ヘッドフォンを装着しながら楽しむ”ホラーアトラクションを体験した。

“ホラーなものは死ぬほど苦手”という引坂の大きなリアクションが岡本のドSな部分を刺激したようで、ちょっとした仕掛けが施された椅子へ思わせぶりに誘導したり、心霊写真さながらのプリントシールが撮影できるコンテンツを「ほら、かわいい!」と見せつけるシーンも。岡本が声で出演した「戦慄教室2 〜殺戮篇〜」では「ゾッとしました一番、僕の顔のデカさに」とパネルを指して笑いを誘うなど、名MCぶりが伺えるコメントとリアクションが炸裂した。

ちなみに8月14日の放送は引き続きのホラー企画回。「戦慄教室2~殺戮篇~」の企画・演出をする「怖がらせ隊」から演技指導を受け、岡本がラクーンドッグ所属の首藤志奈にドッキリを仕掛ける。岡本は収録されている自身の声と音に合わせて、動き方や怖がらせ方を入念に練習。血みどろの衣装に着替え、ホラーメイクをしたサイコパス教師・岡本がオリジナルの動きを混ぜつつ後輩声優を恐怖に陥れるという。

バラエティ番組に必要なのは「台本通りに番組を進行する力」ではなく、「素直に企画を楽しむ人間性」と「見ている人を楽しませようとするサービス精神」だ。声優業界に足を踏み入れたときに現在の業態に変化するとは思っていなかっただろう2人だが、持ち前の素直さと人懐っこさを活かしたバラエティ力は間違いなくタレント顔負け。“声優”という枠を超えた活躍を見せる2人の足跡は、今後も業界をどんどん表舞台へ引っ張り出し続けるに違いない。

「浪川&岡本 ボイコミラボ」8月7日放送回より
「浪川&岡本 ボイコミラボ」8月7日放送回より※提供画像

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

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  • “声優”の枠に収まらない活躍を見せる2人…抜きんでた「バラエティ力」に再注目
  • 【写真】後輩声優とホラーアトラクションを楽しむ岡本 バラエティを全力で楽しむ姿勢
  • 「浪川&岡本 ボイコミラボ」8月はホラー回
  • 「浪川&岡本 ボイコミラボ」8月7日放送回より
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