小田井涼平が全国各地の観光スポットと極上宿に足を運び、一期一会に感動する姿を捉えた「一度は行きたい極上宿 小田井涼平のあい旅」(毎週木曜 夜8:00-9:00、BSJapanext)。8月10日の放送では、南九州イチの繁華街・鹿児島県鹿児島市の宿“妙見石原荘”を訪問する。豪勢なディナーとともに鹿児島ならではの“ゴンッ”とくる芋焼酎に、大はしゃぎする姿が印象的だった。
世界文化遺産に登録された薩摩藩主の別邸
まず訪れたのは、2015年に世界文化遺産の構成資産に登録された“仙厳園”。江戸時代に薩摩藩主の島津家が建てた別邸で、東京ドーム超の大きさの敷地内に鮮やかな緑が広がる。
ここでの案内役を務めるのはスタッフの岩川拓夫さん。コミカルなポーズをとって出迎えるユニークな岩川さんのキャラクターに、小田井が「観光客の方じゃないですよね?」と思わずツッコミを入れるシーンも。荘厳で重厚な建造物の中を巡る中で、小田井に「よっ、殿!」と呼びかけたり、来賓を迎える部屋では「オープンザセサミ!」という掛け声と共に障子を開ける岩川さんに、小田井も終始楽しそうに顔をほころばせていた。
かつては国内外の来賓をもてなす迎賓館としての役割もあった“仙厳園”は、ロシア最後の皇帝も訪れたという。幕末の頃から洋風の“おもてなし”の文化を取り入れており、明治20年代のシャンデリアなどが吊るされた和洋折衷の部屋づくり“借景”という技法を取り入れているのも特徴だ。錦江湾を池に、桜島を築島に見立てた壮大な庭園に…。工夫を凝らされた景色の数々に、小田井は感嘆の溜息を漏らす。
邸内をたっぷり楽しんだ後は茶寮でひと休み。小田井が思わず「かわうい〜」と声を上げたメニュー“さりょくま”は、フルーツなどのトッピングでしろくまを模ったかき氷だ。「氷が優しいのと、練乳うまい!」と太鼓判を押し、体に残る熱を冷ました。
地元の技術を活かしたこだわりの一室
この日の“極上宿”は、鹿児島市の中心部から車で約45分の距離にある霧島市南部の妙見温泉の妙見石原荘。森林浴を堪能しながら辿り着いた小田井を迎え入れたのは、勤務して7年のワロ クレモさんだ。フランスで霧島出身の奥様と出会って結婚し、霧島に帰ってきたという。
モダンなデザインのインテリアが並ぶレセプションルームでは、ウェルカムドリンクの知覧茶と、さっぱりした味わいの水羊羹に舌鼓を打つ。低温で淹れたことによって甘味と渋みを程よく引き出した知覧茶と水羊羹の味わいに、小田井も満足げ。笑みを浮かべながら、案内の準備が整うまで目の前に広がる緑と天降川を眺めた。
準備が整って案内された部屋は、鹿児島の技術を隅々まで活かした圧倒的なこだわりが詰め込まれた一室。天井には柿渋染めの蒲生和紙が使用され、柱は黒漆喰があしらわれている。さらに宿の敷地内には7カ所も源泉があるそうで、露天風呂は加水なしの100パーセント源泉掛け流し。泉質はシュワシュワと体を包み込む炭酸水素塩泉で、肌の不要な角質や毛穴の汚れを取り除く作用がある。お湯に浸かった小田井は、刺激的な炭酸成分を感じて「これ温まるなぁ~!」と驚きを浮かべていた。
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