コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は梅雨の"化身"と青年による切なくも心温まる漫画『30日後に消える梅雨ちゃん』をピックアップ。
作者の赤信号わたるさんが6月24日に自身のX(旧Twitter)に作品を投稿したところ、2.1万以上の「いいね」が寄せられ反響を呼んだ。この記事では、赤信号わたるさんにインタビューを行い、創作の背景やこだわりについてを語ってもらった。
感情と天候が連動する梅雨の化身がかわいすぎると話題
清太郎の家に突如現れ「あ、あなた私が見えるんですかぁ?」と驚く着物姿の少女の名前は梅雨ちゃん。梅雨の化身だという梅雨ちゃんはとってもネガティブな心の持ち主で、梅雨ちゃんが涙を流す度に雨が強くなっていたのだった。
そのことに気付いた清太郎は、雨が続かないよう梅雨ちゃんの機嫌を取ることを試みる。一発ギャグをしてみたり、褒めて自己肯定感を高めたりして徐々に心の距離を詰めていく2人。そんなある日、清太郎の働くオフィスで火事が起こる。逃げ遅れた清太郎だったが、奇跡的に生還したのは天気の力を操りを清太郎を必死に助けた梅雨ちゃんのおかげだったのだ。
しかし、時は過ぎ梅雨の時期は終わりを迎えようとしていた。梅雨の間しか姿を保つことのできない梅雨ちゃんをなんとか助けようとする清太郎だったが…。
嫌なイメージの多い梅雨が擬人化された梅雨ちゃんとの1ヶ月にわたる暮らしを描いた本作。梅雨ちゃんのかわいらしいキャラクターや梅雨明けに訪れたまさかの結末が話題を集め、X(旧Twitter)上では「めちゃくちゃイイ」「心が洗われた」「梅雨が来ると毎回読み返してしまう」「梅雨ちゃんかわいすぎる」「尊死した」「梅雨ちゃんずっといてほしい」などのコメントが寄せられ、大きな反響を呼んでいる。
「思いついたら悩む前にとりあえず描いてしまえ!が信条」 作者・赤信号わたるさんが語る創作の背景とこだわり
――『30日後に消える梅雨ちゃん』を創作しようと思ったきっかけや理由についてお聞かせください。
梅雨はジメジメして嫌なイメージを持つ人が多いと思うのですが、それを擬人化した上で楽しげに描いたら日々の楽しみにしてくれる人もいるんじゃないかと思ったからです。
――本作では”梅雨”の化身・梅雨ちゃんの心優しい性格やコロコロと変わる表情が印象的ですが、こちらのキャラクターや設定はどのように生み出されたのでしょうか?
梅雨を擬人化するのだからやはり性格もジメジメと陰鬱なところから始まるのではないかと思い、最初は自己肯定感が低いキャラクターにしました。それと天気が連動すると面白いんじゃないかと思い、後から設定を足しました。
――赤信号わたるさんが持つ梅雨に対する印象はどのようなものでしょうか。また、本作を描く際にこだわった点や作品に込めた想いなどがあればお聞かせください
自分もやはり良いイメージはなかったです。でも描いている内に自分でも梅雨の良い部分を見てみようと心がけるようになりました。
――本作の中で赤信号わたるさんが特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由とともにお聞かせください。
最後の方で無理して笑ってるけど雨が降ってるせいで感情がわかってしまうというシーンが好きです。
――今後の展望や目標をお教えください。
ジャンルや作風を問わず、思いついたら悩む前にとりあえず描いてしまえ!というのが信条です。
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
これからも楽しんでもらえるようにバンバン漫画を描いて発表していきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。