西村が温泉スポットでどうしてもやってみたかったこと
温泉で体をほぐした後、涼やかな風が吹き抜ける緑を楽しみながら歩く岡田と西村。温泉街をさまよっていると、西村の「お願いがあるんですけど」というリクエストに応えて鈴木呉服店を訪問する。西村が慣れたようすで店主に手を振りながら入店すると、岡田からは「友達じゃないんだから」というツッコミが飛ぶ。しかし2人はまだ2回しか会っていないと聞かされると、崩れ落ちながら「女は怖いわ…」とつぶやいた。
同店は着物や浴衣をレンタルできるだけでなく、着付けのサービスまでおこなっている。古典柄からモダンなデザインのものまで、多種多様なセンスと品揃えが特徴的だ。岡田は思わず「粋だね」と自画自賛する爽やかでシンプルな浴衣、西村は大胆な赤と濃紺が鮮やかな浴衣を選んだ。
浴衣姿で再開した湯河原温泉散策。最後に足を運んだのは、西村が推薦する旅館 魚判。元モデルの若女将が切り盛りする、古き良き日本の風情を湛えた老舗だ。西村はかつて、ここで女将の見習い体験をしたことがあるという。
2人が案内された部屋は、旅館に2つだけの露天風呂つきという豪華仕様。いつもにぎやかな岡田をして、「ゆっくりと、しっとり入りたい」と言わしめる風情あるお湯を堪能できる。すだれの向こうに覗く自然を楽しみつつ、かけ流しの温泉をじっくり味わった。
若女将は、コロナの影響もあって一帯の商店街が静かになってしまっている状況を憂い、東京から湯河原温泉に帰ってきたという。努力の甲斐あって、段々と空き家は減り、昔のような活気が戻ってきているとのこと。パンデミックで大打撃を受けた観光業を再生させようとする人々の心が活きた場所のあたたかさに、2人は目を細めた。
温泉探訪の強力な助けとなった“ソムリエマスター”
これまでいくつもの名湯・秘湯を楽しんだ岡田だが、放送で目立ったのはやはり“温泉ソムリエマスター”西村のコメント。プライベートでも訪れるということで湯河原のさまざまな名所を知っていたことはもちろん、同番組のコンセプトである「名湯・秘湯」を深く楽しむのに一役買っていた。
西村が持つ“温泉ソムリエマスター”は、“温泉ソムリエ”よりもさらに深く、温泉分析書から泉質などを読み取り、隠れた効能を探し出したり、分析書から温泉の色や感触を判断したり、温泉そのものの素晴らしさや適した設備を検討するもの。温泉への技術や知識だけでなく、魅力や正しい入浴法を広める活動をしていく指名を担うことになる。
実際に岡田と別れて大浴場へ行った際は、「女性に嬉しい塩化物泉と、なんといっても美肌効果の高い硫酸塩泉というダブルですからね～！」と解説していた。視聴者と同じ目線で感じたままの感動を伝える岡田と、豊富な知識を披露する西村。今回はゲスト出演だったが、思いのほか完成度の高いコンビネーションを見せてくれた。
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