集英社のマンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」に連載されている「SPY×FAMILY」(著:遠藤達哉)のオリジナルエピソード映画「劇場版 SPY×FAMILY CODE:White」が12月22日(金)に公開される。映画オリジナルキャラクターのドミトリ役を中村倫也が、ルカ役を賀来賢人がそれぞれ声優を務めることが決定した。
「SPY×FAMILY」とは
世界各国が水面下で熾烈な情報戦を繰り広げていた時代。東国(オスタニア)と西国(ウェスタリス)は、十数年間にわたる冷戦状態にあった。
西国の情報局対東課「WISE」所属である凄腕スパイの「黄昏(たそがれ)」は、東西平和を脅かす危険人物である東国の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドの動向を探るため、極秘任務・オペレーション「梟(ストリクス)」を課せられる。
任務の内容は、“1週間以内に家族を作り、デズモンドの息子が通う名門校の懇親会に潜入せよ”というもの。黄昏は、素性を隠すために精神科医のロイド・フォージャーに扮し、心を読むことができる超能力者・アーニャや、殺し屋のヨルと出会う。裏の顔を持つ3人の利害が一致したことで、お互いの正体を隠しながら共に暮らすことになったかりそめの家族に、世界の平和は託された。
原作ファンの中村&賀来、アーニャの前に立ちはだかる敵キャラクターとして出演
「劇場版 SPY×FAMILY CODE:White」で中村と賀来が演じるのは、東西平和の転覆をもくろむ、軍情報部の特別偵察連隊の一員だ。大きな秘密が隠されるチョコレートを食べてしまったアーニャの前に立ちはだかる敵役コンビとして出演する。2人は、以前から共に原作&アニメのファンだったようだ。
小心者で何かと占いに頼りがちなドミトリを演じた中村は「お話を頂いたときはとてもうれしかったです。しかし骨格が自分とは全く違うキャラクターだったので『なぜ私に…?』とも思いました」と、出演のオファーに初めは疑問を抱いた様子。しかし「役どころが賢人とコンビで、ちょっとコミカルなところもある悪役二人組と聞いて(演じることが)楽しみになりました」とコメントを残した。
恰幅のいい体型でツッコミ担当のルカを演じた賀来は「まさか自分にオファーが来るなんて…という思いと同時に、そうそうたるキャストの方と共演できる非常に光栄な機会だなとうれしく感じました」とオファーを受けた時の気持ちを語った。
中村&賀来、声優業の難しさを痛感「最後まで不安でいっぱいだった」
アフレコは実際に2人で掛け合いをしながら行われ、「最後までずっと手探り状態。俳優という仕事を 20年近く続けてきて、右も左も分からないという状況はなかなかない事なので、その奮闘がとても楽しく、貴重な経験になりました」(中村)、「最後まで不安でいっぱいでした。勉強させていただいたと共に、ベストは尽くさせていただいたつもりです」(賀来)と声優業の難しさを感じつつも、今作への参加から学んだことが多かったようだ。
アフレコに同席した遠藤氏は「(中村と賀来は)仲の良いおふたりだそうで、収録中のやりとりもコントみたいでとても楽しかったです。アドリブでの2人の掛け合いも息ぴったりで面白かったし、演技の勢いで台本と違うせりふを言ってしまったシーンも、笑えたのでそのままOKになったり。ぼんやりだった“ルカ”と“ドミトリ”というキャラクターの肉付けをしていただけたなと感じます。以前からスパイファミリーを読んでくださっていたそうで、とてもうれしかったです」とコメントを寄せた。
東宝