コスプレイヤー・奥寺テーラ「小学生から古事記が好きだった」大学で3年かけて万葉集を研究
コスプレイヤーの奥寺テーラが9月18日、大型公園のプールゾーンを貸し切り、大勢のグラビアアイドルやコスプレイヤー、アイドルが参加する撮影イベント「近代麻雀水着祭2023」(9月16~18日、埼玉・しらこばと水上公園)に出演した。
X(旧Twitter)とInstagramのフォロワーの合計が58万人超えという人気を誇る奥寺は、現在大学4年生。学業に励みつつコスプレ活動をしている彼女に、コスプレを始めたきっかけや、大学で学んでいることなどを聞いた。
コスプレするキャラにより体重を増減
――今回の「近代麻雀水着祭」はいかがでしたか?
自分の中で夏は終わった気持ちでいたんですけど、まだ暑くて、夏は続いてるなという気持ちになりました。
――今回は4部制で行われましたが、第3部で着られていたこの水着のポイントを教えてください。
Malymoon(マリームーン)というブランドの競演水着なんですけど、あまり胸が盛れない代わりに体や脇のラインがきれいに見えるので、とても気に入っています。
――得意なポーズはありますか?
「奥寺」という名前なんですけど「脇てら」と言われるぐらい脇を見せるポーズがXでバズりがちなので(笑)、脇のあたりを見せるポーズが得意です。
――そんな奥寺さんが美容面や体作りで普段から取り組んでいることはありますか?
肌が荒れないように毎日半身浴で汗をかくようにして、美容液は5、6種類を使い分けて保湿しています。体作りですが、コスプレのお仕事が入るたびにキャラクターに合わせて体重を変化させていて、今はちょうど5kgプラスしたところなので、ちょっと太っているかも…(笑)。
――そんな自由自在に体重を増減できるんですね。
増減は結構すぐできる方かもしれないです。一番(体重が)少なかった時が39kgだったんですけど、そこから数カ月で43、4kgまで増やしたこともあります。シンプルにひたすら食べる、食べないを繰り返します。
コスプレ引退後は「撮る側に回りたい」
――新型コロナウイルスの規制が緩和され、今年の夏は外出しやすかったと思います。夏らしい思い出はできましたか?
コロナ禍が明けたこともあって地元でお祭りをやっていたので、5年ぶりくらいにお祭りに行ってきました。
――では、これから始まる秋にやりたいことを教えてください。
今年は彼岸花が群生している場所でイベントがあるので、赤いワンピースを着ていきたいと考えています。お花を見るのが好きなので、季節ごとにいろいろなお花が咲いている場所に行って、写真を撮っています。残念なことにひまわりは見に行けなかったので、今年の夏は紫陽花を見に行きました。
――現在大学4年生ということで、Xに「卒論に追われている」とポストしていましたね。
毎日書いています。文学部で万葉集の研究をしていて、特に気に入っている和歌の正しい解釈を、大学2年生から3年かけて調べています。小学生から古事記が好きで、勉強しているうちに万葉集の方が好きになっていったという感じです。歴史も好きなんですけど、どちらかというと古典文学が好きですね。
――ちなみに、進路は決まっているのでしょうか?
同じゼミで大学院に進学します。もちろん、コスプレ活動も続けます。
――同級生はコスプレ活動していることを知っているんですか?
自分から言ったことはないんですけど、中高大、どの同級生にもじわじわと広まっていって、今はみんな知っています(笑)。
――コスプレを始めたきっかけを教えてください。
高校の時は写真部に入っていたんですけど、写真部のメンバーで「コミケに行こう」となって、せっかくだからコスプレして行くことになったんです。これがきっかけで始めて、私だけズブズブとハマっていっちゃいました。
――撮影する側から撮られる側になられたんですね。
そうです。でも、引退したら撮られ慣れた私が撮る側に回りたいと思っています。ポージングや盛れる顔など全て分かるので。
――最後に、今後の活動目標を教えてください。
インドアで家に籠もってばかりだったので、2023年の目標は「何にでも参加して外に出る」にしているんです。今年はお誘いいただいたイベントには全部出て、やってみたいことを全部やる年にしようと思っています。すでに、居酒屋とチェーンじゃないラーメン店に行けるようになりました。
◆取材・文=大野代樹