テレビの勝ち筋は「テレビらしさを持続させること」
ーーこれからの時代、テレビに勝ち筋があるとするとどんなものだと思いますか?
明松:一つはライブだと思っています。ニュースとかスポーツみたいに今リアルタイムで起きていることは、スマホよりもテレビで大画面で見たいって人が一定数いるのではないかなと。わざわざ時間を割いて見るという、生活様式を超えてくる強みがライブにはあります。あとはキャスティングやスケール感も含めて、YouTubeに寄せるのではなく離れていくことですね。YouTubeではできないクオリティの映像を作ることで、お客さんを呼び込めるのではないかなと思います。
中尾:僕はテレビがテレビらしさを持続させることが勝ち筋だと思っています。YouTubeを参考にしていることが、テレビの魅力を破壊しているのではないかなと。例えば昔のニュース報道番組は、信憑性が高かったじゃないですか。でも今はインターネットで検索したことをテレビで流すようになっていて、それが壊滅的だと思いますね。ウェブサイトで見たニュースをテレビで確かめるみたいな流れができれば、テレビの価値が出るはずなんですよ。
バラエティ番組は「若い人が作らないとダメ」
ーーもし2人で番組を作るとしたら、どんな番組を作りたいですか?
明松:僕はお笑い界で仕事をさせてもらっていたので、その恩返しをしたくて。お笑いスター誕生の一端を担えたら、そんな幸せなことはないと思っています。なので、お笑いスターを発掘するような番組を作りたいですね。テレビは国民的スターを生み出さないといけないと考えています。
中尾:元々広告クリエイターなので、いざ番組をやるとなっても、何をやりたいか分からないですね(笑)。絶対にこれをやりたいというものがなくて。無理難題を振られることにやりがいを感じています。
ーーテレビ局からバラエティ番組制作のオファーがあったらお受けしますか?
明松:受けないですね。本音で言うと、バラエティ番組は若い人が作らないとダメだと思っていて。俺みたいなやつが番組作っても、絶対面白くないんですよ。52歳のおっさんが面白いと思っているものは面白くないから。バラエティは若い人に見てもらうべきだから、やっぱり若い人が作った方が良いですよ。
石橋貴明さんとスターを発掘する、という話しになった際に「俺が面白いと思ったものはきっと間違ってる」っておしゃってたんですよ。「なんだこいつわっかんねえな!みたいな奴がスターになるべきだ」って。それは僕も同じ想いですね。
ーー最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。
明松:ボーダレスクリエイティブカンパニーKAZA2NA(カザアナ)の2人と一緒に、風穴が開くような楽しいことをやりましょう。
中尾:時代の変化に対していち早く何かを仕掛けたいとか、自分たちの会社も変わりたいという思いがあるのであればお声がけください。我々がお手伝いして、古い構造やシステムに風穴を開けますのでぜひ!
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