チ・チャンウクが主演するノワール・クライム・アクション「最悪の悪」の10話から最終話(12話)までが10月25日に一挙配信となった。ストーリーがクライマックスへと向かっていく中、視聴者の心をとらえているのはやはり、極限に達したジュンモ(チャンウク)とギチョル(ウィ・ハジュン)の放つ緊張感。最悪の状況でもがく警察官と犯罪者を実力派俳優2人が演じ、見る者に“本当の悪とは何か?”を深く問いかけてくる。(以下、作品のネタバレを含みます)
「普通の人間に」ウィ・ハジュン“ギチョル”の切ない願い
1990年代の韓国を舞台に、麻薬密売組織への潜入捜査を行う警察官・ジュンモ(チャンウク)と、潜入先の組織“江南連合”のボス・ギチョル(ハジュン)がはからずも運命共同体となっていく姿を描いている「最悪の悪」。ジュンモの妻で、ギチョルの初恋の人でもあるウィジョン(イム・セミ)も潜入捜査に加わり、3人の関係が複雑に絡み合ってきた。
第9話まではジュンモに対する疑いを捨てきれていなかったギチョルだが、ジュンモが敵対組織との闘争の渦中に命懸けで飛び込んでいく姿や、率先して麻薬取引の交渉役を買って出る姿を見て、疑いは消え去った。初恋の人・ウィジョンが口にした愛の言葉も素直に受け取り、2人のことを心から信頼するようになっていた。
10話では、ジュンモに「普通の人間になりたい。今さらだけど、ウィジョンさんに釣り合う男になりたい」と純粋過ぎる思いを打ち明ける場面も…。だがギチョルが信じているものは、潜入捜査による“作られた”関係。彼は、ジュンモとウィジョンによって“騙されている”のだ。頭の切れる麻薬密売組織のボスとは思えないほど無防備なその姿が、どうしようもなく切ない。
揺れるチ・チャンウク“ジュンモ”「俺は戻れる」「もう止まれない」
潜入捜査が佳境を迎える中、ジュンモにも変化が起きている。
麻薬密輸の決定的な現場を押さえるために率先して取引を進め、正義のため悪に手を染めていくジュンモ。警察官としては組織の威信を懸けた大捜査の要を担い、“組合員のスンホ”としては大金のかかった違法取引を動かす極限状態。もはや何が正義で何が悪なのか分からない異常さの中で、本来の“ジュンモ”の人格とかりそめの“スンホ”の人格がドロドロに溶け合っていく。
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/the-worst-of-evil/
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発売日: 2023/11/03