須田亜香里の初フォトエッセー「がんこ」(扶桑社)が11月1日に発売された。著書としてもSKE48卒業後は初となる今作では、リアルな須田を表現するため、東京と愛知を中心に撮り下ろした写真に加え、須田の魅力や素の部分にフォーカスしたエッセーを書き下ろしている。須田にインタビューを実施し、“がんこ”さを感じるほど撮影でこだわりを貫き通した写真について語ってもらった。
ライフスタイルに近い行動範囲で撮影
――今作はフォトエッセーという形態ですが、撮影ではどんなところにこだわったんでしょうか?
東京と愛知で撮影したことと、できるだけ私のライフスタイルに近い行動範囲で撮ってもらったことですね。
衣装の選び方も、例えば「海辺は赤いスカートの方が映えるかな?」とか「カウンターでお酒を飲むときはちょっとあざといニットがいいな」とか、自分の感覚に近いものを衣装さんと相談しながら決めさせてもらいました。
――特に印象に残っている撮影場所やシチュエーションはありますか?
意外と攻めたんじゃないかなっていうのがお風呂。私的には普通にお風呂に入っているだけだったんですけど、写真を見たら「あれ? 結構攻めてるかも」って。
「あんまり布なくてもいいや」ってタイプで肌の露出に全く抵抗がないので(笑)、攻めているつもりはなくて自然体だったんですけど。むしろ冬の写真が服を着過ぎていて本領が発揮できてないって思ったくらい。
ファンの方はビックリするかもしれないけど、私にとっては本当に普通なので不思議な感じですね。ぜひ楽しみにしていてほしいです。
冬だけの予定が“頑固な要望”で夏の撮影も実現
――他にも写真の推しポイントがあれば教えてください。
冬と夏の2回撮影していただいたんですけど、これも私の頑固な要望で実現しました(笑)。本当は冬の撮影だけだったんですが、文章を書いているときに冬の写真を見返したら、半年の間に自分がアップデートされて、写真の中の自分が別人に見えてきちゃって。
本当にささいな感覚なんですけど、感覚が撮影したときと何か違うと思って「夏の撮影も追加してほしいです」ってダメ元でお願いしたら、熱意が通じて「じゃあ夏も撮りましょう」って言っていただきました。頑固さに折れてもらっただけかもしれないですけど(笑)。
私が半年前の写真を見て別人だと思ったみたいに、読んでくれた人が写真を見てこの半年の隔たりをどう感じるんだろうって思いますね。「言うほど別人じゃなくない?」って思うのか、「半年の間に何があったんだろう?」って思うのか、感想を早く聞いてみたいです。