宮地すみれ「私たち四期生が『新参者』に込めた思いを、最後まで受け取ってください」
おひさま(日向坂46ファンネーム)の「日向坂 四期生」コールに応えるようにステージに戻った四期生は、平尾の「この『新参者』を毎回一合目、二合目と登っていきて、今日で最終日、頂上。今日は今までで一番熱いロッククライミングを披露したいと思います!」の挨拶に続いて最新楽曲「ロッククライミング」を堂々とパフォーマンス。険しい道のりを全員で乗り越えようとする姿が投影されたこの楽曲では、現在活動休止中の岸帆夏を含む12人で、笑顔で乗り越えていこうとする、そんな強い決意が随所から伝わるものとなっていた。
最後に曲に入る前に、メンバーを代表して正源司が現在の心境を口にする。彼女は「この公演をスタッフさんからお聞きしたとき、私たちはすごく不安を抱えてしまいました。(ほかのグループと)比較されてしまったり、私たちが10公演どう乗りきれるのかということで、たくさん悩むこともありました。一番私が心配だったのが、日向坂46にとっておひさまにとって、とても大切な楽曲を私たちが披露することを、皆さんが受け入れてくださるのかということ。そこから、私たちは今自分たちに何ができるのかをすごくすごく、何度も話し合いをして、たくさん考えてきました。でも、最初は意見も言いづらい子だったり、なかなか発表が得意じゃない子でも、少しずつ自信を持って意見を出し合おうという気持ちが芽生えてきて、今回私たちが目指している“一体感”を感じられたかなと思いますし、団結力もしっかり付いたかなと思います。これから岸くんも含めて、私たち12人で先輩方に追いつけるように、そして未来に輝く日向坂46に向かって、精一杯頑張りたいと思っています」と力強く宣言すると、続けて宮地が「私たち四期生が『新参者』に込めた思いを、最後まで受け取ってください」と告げ、ラストナンバー「JOYFUL LOVE」を愛情をたっぷり込めて披露した。
藤嶌果歩「私たちはこれからもずっと、皆さんとずっとこの道を歩いていきたいです」
こうして、予定していた楽曲をすべて披露し終えた四期生だったが、それでも彼女たちへの「日向坂 四期生」コールは鳴り止まない。すると、藤嶌の書いた書道の文字をあしらった“一体感”Tシャツに着替えた11人がサプライズで現れ、平岡を中心に涙ながらに感謝の気持ちを伝える。
そして、最後の最後にけやき坂46時代の楽曲「車輪が軋むように君が泣く」を全員で歌い継いでいくと、会場はさらに温かな空気に包まれる。曲中、藤嶌が「私たちは皆さんが胸を張って『日向坂四期生大好きだ!』と言えるような、そんな集団でずっとあり続けたいと思います。今日は本当にありがとうございます!」が告げる場面もあり、その後会場が歌でひとつになったところで、全10公演におよんだ日向坂46四期生による『新参者 Live at THEATER MILANO-Za』は終了した。
すべてのパフォーマンスを終えると、藤嶌は感極まりながら「皆さんがいたから、こうして私たちは笑って泣いて、このステージに立つことができています。イヤモニから聞こえる皆さんの声が大好きでした。私たちにもっともっと、もっともっと頑張って、絶対に素敵な集団になろうねと思わせてくれたのは、皆さんでした。皆さんがいなかったら、ここに立つことはできていなかったと思います。私たちはこれからもずっと、皆さんとずっとこの道を歩いていきたいです」とおひさまに伝え、最後は11人がオフマイクで挨拶をしてステージをあとにした。
◆文/西廣智一