服を着たまま正座でシャワー…元乃木坂46・秋元真夏のお酒失敗エピソードが強すぎる<最強の時間割>
民放公式テレビ配信サービス・TVer初の完全オリジナル番組「最強の時間割〜若者に本気で伝えたい授業〜」シーズン2のLesson5が12月1日(金)に配信スタート。講師として、テレビ朝日のエグゼクティブプロデューサー加地倫三が講師として登場し、番組をヒットさせる仕事術について明かした。
「最強の時間割」とは
「最強の時間割 ~若者に本気で伝えたい授業~」は、さまざまな業界のトップランナーを講師として招き、学生や社会人に「知っておいてよかった」と思える“考え方のヒント”を届ける民放公式テレビ配信サービス「TVer(ティーバー)」の完全オリジナル番組。
2022年12月から約半年にわたり、放送された同番組が好評を受けて帰ってきた。シーズン2は11月3日よりスタートし、シーズン1に引き続きラランド・ニシダが副担任役、ラランド・サーヤが生徒役。そして新しく生徒役として元乃木坂46の秋元真夏が参加する。
ベテランプロデューサーがテロップ編集も手がける理由
今回の講師は、テレビ朝日に所属するエグゼクティブプロデューサーの加地倫三。これまでに「アメトーーク!」「ロンドンハーツ」「テレビ千鳥」など、誰もが知る人気バラエティの総合演出を手がけてきたヒットメーカーだ。
上智大学を卒業後、スポーツ局で「ワールドプロレスリング」などの演出を担当した後、27歳でバラエティ番組に携わり、「ナイナイナ」でADからディレクターとなった加地。2003年から立ち上げた「アメトーーク!」では、「ダチョウ倶楽部を考えようSP」などでテレビ界最高峰のギャラクシー賞を受賞、同番組は今年で20周年を迎えた。ちなみに、「ロンドンハーツ」も24年続く長寿番組である。
そんな加地に売り込みも兼ね、芸人志望の大学生・鈴木晴翔が生徒役で参加。早速、持ちギャグを披露するも、加地から「ギャグって僕あんま好きじゃない」という驚きの言葉が。「流れがなくて急にやるものがギャグ。それでウケるのは(FUJIWARAの)原西くんくらい」とその理由を明かす。さらには、「全部に的確なコメント入れてすごい」とサーヤをべた褒め。サーヤも冒頭から鼻高々だった。
プロデューサーでありながら総合演出を務める加地の日々は多忙を極める。その理由の一つが、20年間も続けているテロップの編集。ディレクターに任せず、自身で行う理由は「編集はタレントの人生を背負っている」から。少しでも出演者の面白さを引き出せるように、責任を持って編集と向き合っている。そんな中でも、7時間の睡眠は確保しているそう。そのために行なっている、移動時間の活用や日々のルーティン化など1分1秒でも仕事を早く終わらせるコツを明かした。
ダチョウ倶楽部・上島竜兵との心震えるエピソード
ここまで芸人顔負けのトークでスタジオを沸かせてきた加地だが、スポーツ局からバラエティに移動した直後は自信が持てず無口になった時期があったという。そんな加地の転機となったのが、28歳の時に担当した「ナイナイナ」内の企画「女風呂をのぞこう!」。ナインティナイン、ダチョウ倶楽部、中村有志らがどうにか女風呂をのぞこうと色んな策を練る中、逆バンジーで誰か一人を飛ばすことになり、みんなが立候補。そんな中、上島竜兵が「俺が見たい」と言い出し、その場にいる全員が譲る展開に。それがのちに、ダチョウ倶楽部の伝統芸となる“どうぞどうぞ”の原型となった。
当時、すぐには手応えを感じていなかった加地だが、後日上島からバックハグされ、「ありがとうございます。すごい評判がいいです」とお礼を言われたそう。そのことがきっかけで、「もしかしたら俺この世界でやっていけるかも」と思えたという加地。そんなダチョウ倶楽部のことを“恩人”と称し、定期的に一緒に仕事したい相手と語った。
そこからたくさんの番組をヒットに導いてきた加地は、番組を作る上で大事にしていることがある。それは、時にわざと“捨て回”を作ることだという。意外な回答だが、そこにはある教訓となる出来事があった。かつて、一般人をターゲットにしたドッキリ企画で大ヒットとなった「ロンドンハーツ」。しかし、ある時から視聴率が伸び悩み、次々と新企画を打ち出すもことごとく失敗。そんな中、ラスト勝負でスタートした「格付けしあう女たち」が現在まで続く人気企画に。そのことから、「番組は3勝2敗でいい」という教訓を得たという加地。たとえ視聴率が悪くても、それは負けではなく、人によっては刺さる神回となると加地は言う。
また、番組作りに生かしているのが演者の“短所”。人の長所よりも短所の方が爆発力があり、ニシダの「クズなのにクズを認めない」という短所もその良い例だという。そんな中で、加地がポツリとこぼした「ニシダのこの見た目でMCやってんの恥ずかしいと思う人もいるじゃん」という言葉に一同は爆笑。ニシダの「こんな太ってる奴は照れがないとMCやっちゃいけないんですか!」という反論でさらにスタジオは爆笑の渦に巻き込まれた。
秋元真夏がお酒でやらかした驚きのエピソードとは?
番組の後半では、生徒役のメンバーが「アメトーーク!」の企画作りにチャレンジ。中学イケてない芸人や運動神経悪い芸人に続く、新たな〇〇芸人を考える。その前に、これまで1000本以上のネタを生み出してきた加地が考え方のコツを披露。たとえば、大谷翔平選手がまだ日本ハム2年目に二刀流でホームランを打った際、それをさらりと流したニュース番組に違和感を持った加地は、その時の気持ちをそのまま「大谷翔平スゴイぞ芸人」という企画に。そんな風にとにかく先にタイトルをつけてみることが重要だという。
加地のアドバイスを受け、新ネタを練っていく一同。トップバッターを切ったのは、櫻坂46の松田里奈だ。松田は「櫻坂46大好き芸人」を推し出したが、すでに人気があるグループよりも少しニッチと思われるグループの方が爆発力はあるという。続いて、秋元は「お酒大好き芸人」を打ち出すも、すでにやった企画だった。さらに加地は「お酒で一番面白いのは失敗エピソードだけど、それがすごければすごいほど今は笑いより引く人が多いんじゃないか」と予想。それよりも「ビール大好き芸人」のように、お酒の中でも種類を絞った方が番組は作りやすいという。
ちなみに、秋元には忘れられないお酒での失敗エピソードが。ある日、学生時代の友人と宅飲みをしていてつい飲み過ぎてしまったという秋元。友達を帰した後、なぜか服を着たまま正座でシャワーを浴び、気づいたら朝になっていたという驚きの失敗談に加地も「それは(お酒大好き芸人)でプレゼンするわ」と納得の様子だった。
そんな中、「前科持ち芸人」という企画を打ち出したサーヤ。絶対に実現できない企画だと思われたが、加地は「NOと言われる企画を実現できるかどうかは熱意と交渉次第」と語る。その上で「水曜日のダウンタウン」(TBS系)で驚きの企画を次々と実現させてきた演出の藤井健太郎を大絶賛。「傷ついてやる気がなくなるから滅多に観ない」と意外な嫉妬心を明かした。
最後に番組恒例の「かっこいい大人とは?」という質問に、加地は「何かを背負ってる大人」と回答。背負ってないと何かを「やめなさい」と言われた時に、対抗する気持ちが湧いてこないという。「背負ってるものが大きければ大きいほど、覚悟が生まれて行動が変わってくる」と語った加地に、秋元も思わず「かっこいい!」と言葉を漏らした。