【ひよっこ通信(19)】実が帰郷を決断! “初めて見る”光景はどう映る?

2017/08/07 07:15 配信

ドラマ

家族3人水入らずでそばを食べるシーンもほっこり(C)NHK


美代子(木村佳乃)がいよいよ実(沢村一樹)と再会するという、大きな局面を迎えた有村架純主演の連続テレビ小説「ひよっこ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。視聴率も23.5%という過去最高の数字(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)を残すなど、いよいよ“ひよっこ”が大きな羽で羽ばたきそうだ。

7月31日からの第18週では、みね子(有村)からの手紙を受け取った美代子が、単身東京に行くことを決意し、みね子と共に実が暮らす世津子(菅野美穂)の家を訪れるという重要な場面が描かれた。

緊張と不安で押しつぶされそうな面持ちで世津子宅へと向かった美代子だが、夫の顔を見るなり、安心しつつも、のうのうと夫と暮らしてきた世津子に対してふつふつと怒りがこみ上げ、「どうして警察に連絡しなかったのか」と、強い口調で糾弾。

「いばらぎじゃなくて、いばらきです!」のとき以上に強い“魂の叫び”に、対峙(たいじ)した世津子はもちろん、実もみね子ですらも圧倒されたように見えたべな。

それでも、やられっ放しじゃないのが世津子のすごさであり、演じた菅野の演技も心にズシンと響く何かがあったべ。

自分も実のことが好きになっていったという心理描写を少ないせりふで表現したかと思えば、自分とは一緒に暮らせないと悟るや、実が出て行きやすいように気丈な態度を取る…。これは演技と分かっていても、口をあんぐりしてしまうほどのインパクト。

約2年間半、世話をしてくれた世津子(菅野美穂)に頭を下げる実(C)NHK


前回、目元の表情一つで記憶喪失感を表現してしまう沢村のずば抜けた演技力は特筆すべきものだっぺ!と書いたが、木村にしろ菅野にしろ、長らく映像作品で一線級のステージを闊歩している、ファースト・クラスの俳優(女優)さんは、総じてすげえど!

本作のあらすじを毎週紹介する連載「ひよっこ通信」。今回は第19週『ただいま。おかえり。』の第109~114回までの1週間をまとめて予習する。

ちなみにひよっこ記者的に、第18週で注目した人物は、ほんの一瞬の出番ではあったが、「柏木堂」の一人息子・ヤスハル役の古舘佑太郎だ。出演が決まったときに騒がれたが、そうでなくともこの名前を聞いたらピンとくる人も多いだろう、そう、彼の父は日本を代表する“喋り人”古舘伊知郎だ。

三宅裕二が演じる劇中の父も、“一郎”という何か意図がありそうなネーミングだが、実父とは裏腹に、ヤスハルはいつも少し面倒そうにボソボソと喋る感じのタイプ。

ギターや音楽に関する話にのみ冗舌になるというキャラクターで、どこかいつも斜に構えて物事を見ており、これまではみね子らに対してもしょっちゅう憎まれ口をたたいてきた。

それがどうだ、みね子が実の記憶喪失で傷つき、あかね荘はもちろんあかね坂商店街を上げてみね子を盛り上げようとする第104回。“スペシャルあんみつ”を渡すとき、さりげなく「うまいぞ…元気出せよ」と渡すあたり、何だよ、おい。最初から出せよ!(by元治風に) と言いたくなるくらい、きれいなツンデレだ。

これから彼のツンデレブルースがさく裂する機会があるのかは定かではないが、もう1回くらいやってほしいべ!

んでは、第19週の「ひよっこ」はどんな感じ?

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