時代劇の魅力「夢の中の世界を演じさせてもらっている」
――里見さんが思う時代劇の魅力は?
現代の人たちが知らない世界を夢として見せている。そこが楽しいんです。夢の中の世界を演じさせてもらっているので、時代劇を演じるというのは現代を舞台にした作品とは別の楽しさがありますね。なので、どの世代の方にも、若い人たちにもじっくり見てもらいたいですね。
――「水戸黄門」シリーズなど、広い世代に親しまれていた時代劇もたくさんありましたし。
「水戸黄門」は、映画では格さん、テレビでは助さんを17年間演じましたが、65歳の時に黄門様役をやらせていただいて、75歳まで9年間演じました。来年3月には名古屋・御園座にて舞台として上演するのですが、先日、製作発表で、助さん格さん役の原田龍二君と合田雅吏君に会ったんです。その時に、「昨日まで一緒に仕事していたみたいな気がする」と感じたんですけど、二人も同じように感じてくれていて、あの時は3人とも夢の中にいるような感覚でした(笑)。あれから12年も経っているのが信じられないですね。
御年87歳で活躍し続ける里見浩太朗「引退は考えていない」
――“人生100年”時代とも言われていますので、まだまだ演じたいと思われている役もあると思いますが。
そうですね。時代劇に限らず、お話をいただければ健康な間は引退は考えません!(笑)
――最後に番組を楽しみにしている方へのメッセージをお願いします。
時代劇を知らない人、興味がない人も“徳川幕府”というのはみんなが知っていると思います。徳川幕府がどう動いてきたのかがこの番組を見てもらえればよく分かりますので、見て楽しんでいただきたいと思います。
◆取材・文=田中隆信
https://vod.shochiku-tokyu.co.jp/videos/f32dcc97-7d1a-4313-9382-dd9edc2e3c83
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