<百千さん家のあやかし王子>イケメンあやかしも、幻想的な世界観も「美しすぎる」と原作ファン大絶賛の第1話
圧巻の映像美に原作ファンからも好評!
一瞬でも期待した自分が恥ずかしく、ひまりはそのまま屋敷を飛び出した。しかし、山の中で先ほどの小妖怪たちとは比べ物にならないほど巨大なあやかしに襲われるひまり。あとを追ってきた葵たちが“雲入道”と呼ぶそのあやかしに妖気を注がれ、ひまりは息ができなくなってしまう。その瞬間、葵がひまりにまさかのキス。そのまま妖気を吸い込むと、ひまりは息を吹き返すのだった。
一体、葵は何者なのか。目が眩むような強い光を放ち、ケモノの耳が生えたあやかしに変身する葵。髪は黒髪から白髪に。胸元がざっくりと開いた着物を纏ったその姿はこの世のものとは思えないほどに美しく神々しい。そんな葵の命令で、式神の紫と伊勢は雲入道を捕らえる。さらには葵が扇を振るうと雲入道は消え去り、先ほどまで暗闇に包まれていた青空が戻ってきた。
葵は、現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)の狭間に建つ百千家の“御守様”だった。普段は人間だが、雲入道のように悪いあやかしを退治する際には“鵺”と呼ばれるあやかしに変身する。葵の正体を知った直後、倒れるひまり。朦朧とする意識の中で、彼女は「ひまりを助けられなかったら僕が今まで生きてきた意味がないんだ」と葵が呟いているのを聞く。葵がしきりにひまりを屋敷から追い返そうとしていたのは、今回のように悪いあやかしに襲われるのを危惧していたから。
そんな葵の物言わぬ優しさを感じた上で、ひまりは両親が残してくれた家族の絆を手放さないことを決意する。紫いわく、百千の血を狙っている者は多いという。もしかしたら、遺言状もひまりを誘き寄せるための罠かもしれない。それでも、「マイナスなことを考えても前に進めないもの」と明るく言い放つひまり。逆境をものともしない、そのたくましい姿に思わず葵も笑顔になった。
かくして幕を開けた天涯孤独なヒロインとイケメンあやかしたちの同居生活。古き良き日本家屋を舞台に繰り広げられる幻想的な物語が美しい映像で映し出され、「作画綺麗すぎるし、声優さん達最高ですし、OPもEDもめちゃくちゃ良かったです」「着物の色や柄が綺麗ですごい!」「原作から見ててアニメ化すると、印象が違ったりイメージ崩れるけど、これは綺麗だし、全然違和感なく見られた」と原作ファンからも絶賛の声が相次いだ。
葵がなぜ“御守様”となったのかも気になるところ。まだまだ謎が多い彼とひまりの関係にも引き続き注目していきたい。
■文/苫とり子
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