各麻雀団体のタイトルホルダーやMリーガーが、Mリーグルールで戦いを繰り広げる麻雀対局トーナメント「麻雀オールスター JapanextCUP」(毎週日曜夜10:00‐11:55、BSJapanext<263ch>)が遂に開催。無料のBS局「BSJapanext」で1月28日に放送された初戦では、A卓のメンバー下石戟、伊藤高志、逢川恵夢に加え、ジョーカー枠で出場した伊達朱里紗での対局が繰り広げられることに。緊張の初対局に関する感想や、今後の意気込みなどがインタビューで明らかになった。
A卓のジョーカーは伊達朱里紗
無料BS放送局「BSJapanext」が2024年1月より1年間にわたって放送する麻雀対局トーナメント「麻雀オールスター Japanext CUP」。各麻雀プロ団体のタイトルホルダー、Mリーガー、BEAST Japanextの選手など、麻雀界のトッププロ総勢32名が集結。優勝賞金300万円をかけて、激戦が期待できるいま注目を集めている大会だ。
1月28日に放送されたA卓に座るのは下石、伊藤、逢川のほか、ついに明らかとなったジョーカー枠の1人目・伊達だった。伊達といえば第一期桜蕾戦の優勝を皮切りに、KONAMI麻雀格闘倶楽部でMリーガーデビュー。さらにMリーグデビューイヤーに当時Mリーグ最高得点である105,500点を叩き出すなど、華々しい経歴を誇る名選手だ。“オールスター”の名に恥じない有力選手が集まる今大会において、ジョーカーとされるに相応しい選手と言えるだろう。
ジョーカーが明らかになって驚きの声が響くなか、いざ対局。真剣勝負の緊迫感あふれるスタジオは、直前まで和気あいあいとした空気が流れていたとは思えない静けさに支配されていた。
対局を終えた各選手に、それぞれインタビューを敢行。初戦で貴重な勝ちをもぎ取った下石は、「手応えとしては、かなりいい感じです。内容も結構いいですし、結果もついてきてくれたので」と振り返る。下石の好調は他メンバーから見ても明らかだったようで、伊達は「同卓していても、下石さん劇場だったなと思いました。見返したいので、早く放送してくれないかなと思っています」とその強さに圧倒されつつ、改めて闘志を燃やす。
さらに伊藤も「下石さんの凄いアガりをたくさん見つつ、なんとか2着争いに勝つことができました」と舌を巻く。数多くのタイトル歴もある逢川は最初の半荘で下位についてしまい、「みんな強かった」とコメント。それだけレベルが高い戦いだったことがうかがえる。
また対局の直前に明かされるジョーカー枠の選手も同大会の注目ポイント。A卓のジョーカーとして出場した伊達について、伊藤は「伊達さんが登場した瞬間から凄いオーラを感じました。実物はテレビで見るよりもおキレイで、ただ者ではない感がありました」と手放しで絶賛。下石も「ジョーカーじゃなくてクイーンやないかいと思ったんですけど(笑)。そんだけ可愛くて強かったら人気にもなるよなと思いました」と実力だけでなくアイドル性をも評価した。
同性である逢川は「正直に言いますと、ハズレが来たなと思いましたね…!伊達さんはずっと成績を残し続けているじゃないですか。100人以上も出場候補がいるなかで、こんな強い人が(同じ卓に)来てしまったのかという気持ちが最初に来ました」と雀士としての実力をリスペクトすると共に警戒した。
各選手のコメントを横で聞いていた伊達は「めっちゃ、いたたまれない。ツライ(笑)」と思わず苦笑い。とはいえ今回、初戦で伊達がつけた順位は3位。各選手とももちろんのことではあるが、続く3半荘でまくっていくぞという気持ちが強くうかがえる。
優勝賞金300万円の使い道は「新NISA」が圧倒的
「麻雀オールスター Japanext CUP」出場選手32名の中で“注目する推し”に関しては、4人の意見が大きく分かれた。
伊達の推しは「強さも間違いなく、解説はお声が優しいうえにお上手」という三浦智博に票が入る。伊藤は「僕、最高位戦の東海支部に所属しているんですけど、同じく東海支部所属の相川まりえ女流最高位が出ているので注目しています。入会する前から一緒に働いていた縁もあるので。予選では当たらなかったですけど、勝ち上がってどこかで当たれたら嬉しいなと思います」と相川まりえをイチオシ。
そして逢川は「本人の前でこういうのは何ですが」と前置きしたうえで下石戟を激推し。「本当に強いので、当たりたくなかったです」と、ファン心理と選手としての闘志に挟まれた複雑な心境を語った。
逢川から一目置かれる下石は、「僕は鈴木大介さん。鈴木大介さんをボコボコにして、僕のことを覚えてもらいたいです」とBEAST Japanextのメンバーでもある鈴木への強いライバル心をムキ出しに。「麻雀のプロってこんなに強いんだよと思ってもらいたい」と世間にアピールすることが狙いという。白熱の戦いが訪れる日が来るのか期待したいところだ。
優勝賞金300万円の使い道について聞いてみると、「今年から拠点を東京に移すので生活費のたしにしたい。そして余裕があればパーソナルトレーニングを受けたい」という伊藤に対して、「新NISAです(笑)」と下石。
下石の話を受けて、偶然にも「私も本年度から新NISAを始めようと思っていました」と伊達も同じく投資に関心があることが明らかに。そして2人の話を聞いた逢川は、「布団乾燥機を買いたい」と思っていたことを明かしつつ「今の話を聞いたら、布団乾燥機を買っても大分余るので、新NISAを始めたいと思います(笑)」と方向修正。尊敬する2人の意見に、盛大に引っ張られていた。
いまどき若い雀士は将来設計もしっかりしているようす。そんなA卓メンバー注目の第2戦は、2月4日(日)から。このまま下石劇場が続くのか、ジョーカー・伊達がさすがの実力を見せるのか、勝負はときの運だ。
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