俳優デビュー5周年の島村龍乃介が語る仕事の面白さと主演作、舞台『弱虫ペダル』への思い
「性格の違う役を演じられること」が俳優業の魅力
――島村さんは2019年に俳優デビューなので、2024年で俳優デビュー5周年を迎えます。
えー、考えたこともなかった。本当ですね。早い!
――せっかくの機会なので、俳優というお仕事やお芝居についての現在の考えもお伺いしたいと思っています。これまでの俳優人生で誰かに言われて印象的だった言葉や誰かの姿勢など、今のご自身に特に影響を与えたものはありますか?
それこそ鯨井康介さんの言葉ですね。初めてお会いしたのが舞台『弱虫ペダル』のライドワークショップで。僕は舞台が初めてだったので、舞台とはどういうものかという説明も含めてお話しさせてもらったんですが、そのとき僕、めちゃめちゃ緊張していたんですよ。そしたら「緊張しないほうがいいよ」と言ってくださって。「舞台は呼吸だから」って。最初は「呼吸!?」となって「……はい……」って返したんですけど(笑)、緊張すると呼吸が浅くなってしっかり呼吸できていないと言われて。確かにそうかもなと思いました。とりあえず深呼吸して落ち着いてやったほうが芝居もうまくいくし、見ている側も見やすいからと。そこから呼吸をすごく意識するようになりましたね。今でも緊張しそうになったときは意識して深呼吸するようにしています。
――現在の島村さんが感じるお芝居や俳優というお仕事の面白さはどのようなものですか?
小野田もそうなんですが、僕と全然性格の違う役を演じられること。それによって「こういう考え方もあるんだ!」といった発見も多いんですよ。それこそ秋葉原にガチャガチャがいっぱいあるとか、そういうことも知らなかったですし、オタクって深いんだな〜って。知らなかった世界を知ることができるのが面白いですね。
――やはり、小野田坂道役というのは島村さんにとって大きなものですか?
大きいですね。最初は本当に演じられるのかな?とも思いましたし。今でも小野田がどういう人かわかりきっていないので、今回の「THE DAY 2」で、もっと知れたらいいなと思います。
――では最後に、俳優としての今後の目標を教えてください。
たくさんの人に知ってもらえる俳優になりたい。そのうえで「この俳優さん、すごいな」と思ってもらえるような俳優さんになるというのが目標です。そのためにはいろいろな役に挑戦していきたいですね。チャラい役やいじめられっ子は経験があるのですが、狂った役や殺人鬼などを演じたことがないので、そういうものにも挑戦してみたい。今は幅を広げていく時期かなと思っています。
◆取材・文=小林千絵
撮影=八木英里奈
ヘア&メーク=Aki
3月1日(金)~ 10日(日)
東京 天王洲 銀河劇場
原作:渡辺航 『弱虫ペダル』(秋田書店 「週刊少年チャンピオン」 連載)
脚本・レース演出メソッド創作/監修:西田シャトナー
演出:鯨井康介
音楽:manzo
作詞・歌:桃井はるこ
レース演出協力:河原田巧也
出演:島村龍乃介 砂川脩弥 北乃颯希 山本涼介 川﨑優作 滝川広大/髙﨑俊吾 相澤莉多 フクシノブキ 百成瑛 青柳塁斗 中島拓人/鐘ヶ江洸 田口司 新井將/伊藤玄紀 村上渉 山口拳生 若林佑太
チケット発売中
ローソンチケット:http://l-tike.com/pedal-s/
銀河劇場チケットセンター:https://www.gingeki.jp/
舞台『弱虫ペダル』THE DAY 2公式サイト:https://www.marv.jp/special/pedal/
(C)渡辺航(秋田書店)2008/ 舞台『弱虫ペダル』製作委員会
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発売日: 2023/12/20