雅彦「なんで俺、反対してるのか分からなくなってなってきた」
寂しさを感じながらも、終活を進めていく雅彦。意を決して、職場の上司と同僚にガンのステージ4だということを告白した。
瞳は一馬との婚約を解消し、雅彦に寄り添っていこうと決めたが、心身ともに疲弊してしまったのか仕事中に倒れてしまい、入院することとなった。
ストレスが原因と聞き、引け目を感じている様子の雅彦。瞳のベッドの横で、「なんで俺、反対してるのか分からなくなってきた」とついつい口にしたばっかりに、瞳に「今更何言ってんの」とビシッと返されてしまう。
雅彦からのサプライズに瞳は「お父さん、ありがとう」と感謝
瞳が復調し、退院が決まった。
「(一馬に)会いたいけど、今は会わないほうがいいのかなって思ったりして。お父さんもそのほうが安心でしょ」という瞳の言葉を思い出し、自分は間違っていたんじゃないかと自問自答。
そんな雅彦はあることを計画した。それは瞳へのサプライズ。病院に迎えに行き、自宅に到着すると、瞳を待っていたのは友人の美奈子(見上愛)と圭吾(深澤辰哉)、そして叔母のまき(筒井真理子)。さらに、一馬と龍之介も。
「どうしてかず君が?」と驚く瞳に、雅彦は「別にいいじゃん。婚約解消したって2人別れたわけじゃないでしょ」と言い、「結婚話がなくなったら、俺の残りの人生、張り合いがなくなっちゃうじゃん」と言い訳めいたことを言い始めた。
まきも「もう一回最初からやり直してもいいんじゃない」と瞳に声をかけると、美奈子と圭吾もそれを後押ししてくれた。
雅彦は、自分のせいで瞳が婚約解消したという気持ちでいっぱいで、なんとか仲を取り持とうとして絞り出したサプライズだったのだろう。「人生ノート」を書き終えて感じた寂しさを紛らわせるためにも、一馬の存在が必要だったのだろう。
「お父さん、ありがとう」
瞳の言葉がどれだけ心に響いたことか。「死ぬまでにやりたいことリスト」に書かれていた「カズマルを瞳から追い払う!!」という項目に二重線をつけて消した雅彦の気持ちは晴れやかだったに違いない。
◆文=ザテレビジョンドラマ部