雑炊を作る連載は、サークル活動に近かった
――本文のなかで「この企画の読者とスタッフの前では無理したくない」という発言がありましたが、それはなぜでしょう?
自分のためにやっている企画で、それを育てるためですかね。外部の人たちが考えた企画に参加したり、のっかったりするのとはちょっと違うというか。例えば「これ言ってください」とかって言われることがあったとして、内側でやっているものには、それをやる必要はないんですよね。それをやっちゃうと内側じゃなくなっちゃいますし。
――では、あまりこの連載に関しては、仕事で雑炊を作っているという感覚ではなかったのでしょうか?
えーっと、(仕事って思う気持ちは)15%ぐらいかな(笑)。
――思った以上に、低くて驚きました。
感覚的には、サークル活動みたいな感じが強かったんです。だけど、書籍化するにあたって、やっぱりそれは創作物としての柱が必要になってくるので、後半に入ってからは、そういうことを考えながら、やっていたかな。帳尻合わせってやつですね。
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