民放公式テレビ配信サービス・TVer初の完全オリジナル番組「最強の時間割〜若者に本気で伝えたい授業〜」シーズン2のLesson15が3月1日に放送された。かつては原宿系読者モデルとして10代を中心に支持を受け、“原宿の神”とも呼ばれたブランドプロデューサーのpecoが講師として登場。マイナスもプラスに変換するpeco流のポジティブ思考を生徒たちが学んだ。
「最強の時間割」とは
「最強の時間割 ~若者に本気で伝えたい授業~」は、さまざまな業界のトップランナーを講師として招き、学生や社会人に「知っておいてよかった」と思える“考え方のヒント”を届ける民放公式テレビ配信サービス「TVer(ティーバー)」の完全オリジナル番組。
2022年12月から約半年にわたり、放送された同番組が好評を受けて帰ってきた。シーズン2は11月3日よりスタートし、シーズン1に引き続きラランド・ニシダが副担任役、ラランド・サーヤが生徒役。そして新しく生徒役として元乃木坂46の秋元真夏が参加する。
“原宿の神”と呼ばれたpecoが登場!
今回の講師は、SNS総フォロワー数が350万人以上、SNSではランキングトップクラスのアクセス数を誇るブランドプロデューサーのpecoだ。彼女のインターネットとの関わりは長く、中学2年生でブログを開設。当時、使っていた「デコログ」の名前が出ると同世代のサーヤやニシダ、秋元が反応。現在はサービス終了しているが、懐かしい話題でその場は大盛り上がりとなった。
番組の冒頭では、改めてpecoの経歴を振り返る。大阪堺市出身でコテコテの関西で育ったpeco。しかし、学生の頃は常に「私がいるべき場所は大阪ではなく原宿」という思いがあったそう。2013年に上京し、憧れの地・原宿に降り立ったpecoはSNSのフォロワー数の多さを買われ、古着屋で働くことに。同時に原宿系の読者モデルとして10代を中心に絶大な支持を受け、”原宿の神”と呼ばれる存在となった。お店に立った日はpecoと写真を撮るために2時間待ちの列ができるほどの人気ぶりだったという。
そんな中、2015年に彼氏のりゅうちぇると『行列のできる相談所』(日本テレビ系)に出演。それがきっかけで“ぺこ&りゅうちぇる”として大ブレイクし、メディアにも多数出演するようになった。近年は息子とのやりとりや生活の様子を綴ったインスタ投稿がたびたび話題となっている。
「私って天才!」と自分を褒めることがポジティブへの近道
そんな彼女のバイタリティの秘密は、常にどんなことに対してもポジティブであることだ。授業では、“peco流ポジティブ思考の作り方”と題してクイズを出題。「朝6時に起きる」「傘を持たずに家を出て、突然、雨が降ってきた」など、一見マイナスに捉えがちな状況をポジティブに変換する術を学んだ。
朝6時に起床できた時、寒い日に布団から出られた時など、「私って天才!」と逐一自分を褒めるように心がけているというpeco。傘を持たずに家から出て、雨が降ってきた時も決して自分を責めたりはしない。雨宿りするために入ったお店で思わぬモノに出会えたりもするからだ。そんな時は自分にむしろ「ありがとう」とお礼を言って、ネガティブな出来事もプラスに変換する。それがpeco流のポジティブ思考だ。
そんな中、自分自身を「ミスが多いタイプ」だという秋元は、2023年2月に乃木坂46を卒業したにもかかわらず、今年1月に「卒業から1年経ちました」と誤投稿する失敗談を告白。「すごい浸った文章を書いてアップしちゃって……」と嘆く秋元に、pecoは「可愛いところ、見せれちゃった(と思えばいい)」とアドバイスする。
一方、番組の収録中も何を言うかつい考え込んでしまうというSTU48の中村舞には、りゅうちぇるもテレビに出始めの頃は上手くトークができず楽屋で泣いていたことがたびたびあったと告白。だが、pecoはいつも「こんな可愛い格好してて、座ってるだけで100点満点やん」と思っていたそう。
そんな彼女は昨年、自身がデザインとプロデュースを務めるブランド「Tostalgic Clothing」を立ち上げた。何か新しいことを始める時には、いつも最悪の状況を思い浮かべるというpeco。「自分の服なんか誰も買ってくれへん」と最初から思っておけば、一枚でも売れた時に嬉しさが倍増する。大事なのは自分に過度な期待をしないこと。それがネガティブにならないコツだと明かした。
ポジティブの原点はアメリカドラマ
pecoのポジティブの原点は、アメリカのドラマ。特に影響を受けたのは『ビバリーヒルズ高校白書』や『glee』だ。ファッションはもちろんのこと、個性的でコンプレックスなど気にせず、堂々と生きている登場人物たちに魅力を感じたという。
現在は5歳になる息子を育てているpeco。絵から色がはみ出ても「もっと元気いっぱいカラフルになったからええやん!」、テストが1点でも「1点取れたやん!」といったようにポジティブな声がけを欠かさない。褒めて伸ばす。だが、周りに迷惑をかけた時はしっかり叱り、メリハリを心がけているそうだ。
そんなpecoはSNSでの誹謗中傷が問題となっている現代社会について「みんな他人に干渉しすぎ」と語る。りゅうちぇるとの新しい家族関係について発表した時も、色んな意見が届き、一つ一つの意見と向き合った上でそれはそれとして自分たちの生き方を選んだ。
最後に、番組恒例の「カッコいい大人とは?」という質問に、pecoは「自分の決めた道にちゃんと責任を持てる人」と回答。「最後に選んだのは自分だから、もし失敗しても責任を持って上手く修正できるのがかっこいい大人かなと思う」と語った。