2人にとっての25年は…?
――鈴木さんは25周年イヤー中、後藤さんは今年の9月に25周年を迎えるということですが、お二人にとってはどんな25年でしたか?
鈴木:本当にいろいろなことをさせてもらったなと思います。歌手活動もそうですし、ドラマ、舞台、ミュージカル、それからDJ活動で全国を回ったり。自分が何かをやりたくなるのはいつも突然なんですが、付き合ってきてくれたスタッフさんには感謝しかないです。本当にいろいろな経験ができた25年でした。
特に楽しかったのは、大変だったからこそですが、やっぱりデビューしたての数年ですね。自分では難しいことを周りの大人の方たちが考えてくれたので、子ども心で楽しめた時期だったように思います。20歳を過ぎると周りのことも考えたりするようになるので、思い切ってやりたいことができたのは10代でした。
後藤:長いのか短いのか、よく分からない25年でした。オーディションに受かってからデビューするまでは本当に一瞬でしたし、グループ活動の3年間はすごく濃い3年間でした。卒業してソロになって、ドラマをやったり舞台をやったり、CDを出したり、いろいろあった。
私の25年間って、山に例えるなら、最初にいきなりヘリコプターで頂上に行っちゃったみたいな感じなんです。ソロ活動で別の山に登り始めたけど、それも足を動かしていれば自然と登れるみたいな感じで。
そこから徐々に年齢が上がって、やることも変わってくるにつれて、今は自分で山を探さなきゃいけないような感じなんです。もうすぐ25年がたつけど、まだ登らないといけない山がたくさんあるんだろうなと思うし、「頂上についた!」という気持ちにはまだならないです。
活動の原動力は「ファンの存在」「これしかない」
――今も活動を続けていられる理由はなんだと思いますか?
鈴木:続けても3年か、長くて5年だろうなと思っていました。最初から冷めていたというか「だからこそ思いっ切り楽しもう」「その時間を大事にしよう」と思っていたんです。だから25年たって、今となっては「自分、そんなにやっちゃうの」という驚きもあります。
でも、今は「これしかないかな」と思っています。いろんな資格も取ったり、やりたいなと思うことは他にもあるけれど、この「鈴木亜美」というのがベースにあるのはやっぱりすごく大きいです。
後藤:この間、ファンの子たちとファンクラブのチャットで話していて思ったのは、私が今も活動を続けているのは、たぶん会いたい人に会いたいからなんだろうなということ。ファンの子たちには、私が辞めちゃったら会えないし。ファンの存在は何年たってもやっぱり大きいです。
◆取材・文=山田健史
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発売日: 2023/12/20