マーガレットを演じるネル・タイガー・フリー「この映画は紛れもなく前日譚よ」
マーガレットを演じるのは、テレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」やM・ナイト・シャマラン制作総指揮のApple TV+のオリジナル作品「サーヴァント ターナー家の子守」で注目を集めたネル・タイガー・フリー。
大のホラー映画好きでもある彼女は、「この映画は紛れもなく前日譚よ」とコメントし、「つまり『オーメン』ユニバースの始まりね。だから理論的には一番大切なパートということにもなる。『オーメン』で起こった出来事の前に何があったのか、ダミアンの背後には誰がいたのか、そういう疑問の答えを観客はついに知ることができるのよ」と自信をみせる。
一方で、本作を手掛けたアルカシャ・スティーブンソン監督は、「だけど私たちは、これ一本だけでも成り立つ物語を創作することを重要視していました。もちろん1976年の『オーメン』も見てほしいですが、私たち独自のメッセージもこの映画で伝えているのです」と、シリーズ初挑戦の人にとっても楽しめる一作だとコメントしている。
「オーメン」とは
リチャード・ドナー監督、グレゴリー・ペック主演の「オーメン」(1976年)は、6月6日午前6時に誕生し、頭に666のアザをもつ“悪魔の子”ダミアンに翻弄される人々の恐怖を描き、世界的ヒットを記録したホラー映画の金字塔。
劇中に登場する「666」は新約聖書のヨハネの黙示録において“獣の数字”とされ、映画をきっかけに人々の脳裏に深く刻まれる数字となった。また、音楽を担当したジェリー・ゴールドスミスが第49回アカデミー賞(R)作曲賞を受賞するなど、高いクオリティも評価された。
その後、「オーメン2/ダミアン」(1978年)、「オーメン/最後の闘争」(1981年)、「オーメン4」(1991年)とシリーズ化され、2006年には1976年版をリメイクした同名映画「オーメン」(DVDの邦題は「オーメン666」)が公開、2016年には「ダミアン」としてTVシリーズ化されるなど、今なお根強い人気を誇っている。