CS衛星劇場では、『フォーエバー・ヒデキ~西城秀樹出演作より~』と題して、1975年~1986年の約11年間にわたり放送されていたバラエティ番組「カックラキン大放送!!」の西城秀樹さん出演回を5月3日(金)夜6:30から3日にわたって一挙放送。また、毎日映画社が所有する西城さんの“秘蔵映像”もあわせて放送。そこで本記事では、“レジェンドアイドル”と称される西城さんの軌跡を振り返るとともに、「カックラキン大放送!!」と「秘蔵映像」の内容についても紹介していく。
往年のアイドル、西城秀樹さんが愛された軌跡
「ヒデキ、感激!」というセリフでお馴染みの西城さん。“ワイルドな17歳”をキャッチフレーズに、1972年に「恋する季節」で歌手デビューを果たすと、その後「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」や「傷だらけのローラ」、アニメ「ちびまる子ちゃん」のエンディング曲「走れ正直者」など、数々のヒット曲を世に送り出した。
また西城さんと時を同じくして、郷ひろみや野口五郎も当時注目を集め、「新御三家」として1970年代のトップ男性アイドル歌手として歌謡界を席巻。コンサートや歌番組など、全国どこへ行っても応援する熱狂的なファンが増え始めたことから、「親衛隊」という言葉がアイドルにも使われるようになった。
ちなみに、今ではアイドルを応援する際には当たり前のように使用する“ペンライト”も西城さんがきっかけだと言われており(※所説あり)、特に当時の10代~20代の女性から人気を博していたようだ。
そんな西城さんだが、48歳で脳梗塞を発症し2018年5月16日に63歳の若さで亡くなっている。しかし当時の親衛隊は現在も西城さんを忘れることない。
また2024年で7回忌を迎えることを記念して、Zepp Namba(OSAKA)とZepp DiverCity TOKYOではメモリアルコンサートの開催も決まっており、全席すでに完売状態。端正なビジュアルとワイルドな歌声で多くの人を魅了してきた西城さん人気は、今もなお衰え知らずだ。
昭和のバラエティ「カックラキン大放送!!」で垣間見える、西城秀樹さんの新たな一面
ステージ上でキラキラした姿を見せていた西城さん。ワイルドなアイドルのイメージが強いが、実はバラエティへの出演にも意欲的だったことで知られる。その様子は2024年5月のゴールデンウイークに「衛星劇場」で放送される、「カックラキン大放送!!」の西城さん出演回にて存分に堪能できる。
「カックラキン大放送!!」は、1970年~1980年代のお茶の間を彩ったバラエティ番組。初期は坂上二郎・野口五郎・研ナオコの3人をメインキャストに迎え、それ以降にも郷ひろみ、近藤真彦、田原俊彦など往年のアイドルが続々と登場し大きな話題を呼んだ。
西城さんは“準レギュラー”的なポジションで、主に野口、郷の休演時のピンチヒッターとしてたびたび出演。その他にも、野口、郷との“新御三家”そろい踏みの回もあり、三者三様の個性は視聴者を十分に楽しませてくれる。
1982年4月9日に放送された第310回の「お笑いお茶の間劇場」では、美容室で働く設定の西城さんが“周りが出世するのに自分は取り残されている…”と悩んでいたところ、郷らは“自分は取締役になった”と空気を読まずに自慢するという微笑ましいコントが繰り広げられる。
また、その後西城さんが真っ白な衣装を着て「南十字星」を歌い上げるシーンも見どころの1つだ。新御三家が登場する回だけでなく、西城さんが出演する計15エピソードが3日にわたり一挙放送されるため、西城さんの“アイドル以外の魅力”にも触れることができるだろう。