無料のBS放送局「BSJapanext<263ch>」で放送中の「麻雀オールスター Japanext CUP」(毎週日曜夜10:00‐11:45/公式アプリ「つながるジャパネット」、コネクテッドTVサービスでも無料同時配信)。5月19日(日)には、予選E組第1試合が放送される。史上初の将棋・麻雀の二刀流プロで注目を集めるMリーガー・鈴木大介と、最高位戦日本プロ麻雀協会の47・48期最高位、第7期新輝の(2冠を持つ)竹内元太が対決する。
優勝賞金300万円を懸けた、1年間の勝ち抜きトーナメント戦
同番組は2024年から始まった新たな麻雀の大会で、優勝賞金300万円、真のナンバー1の座を懸けて各麻雀プロ団体のタイトルホルダー、Mリーガーら32名がトーナメント戦で対局を繰り広げる。予選E組では鈴木、竹内のほか、最高位戦日本プロ麻雀協会の23期女流最高位の相川まりえ。そして、当日まで明かされないジョーカー枠の選手が対決する。
注目は鈴木と竹内の初対決。大会前からお互いを注目選手に挙げていた2人だが、初めての手合いはどんな感触だったのか。第1試合終了後の2人にお互いの印象と対局の見どころを聞いた。
鈴木大介「デジタル寄りの打ち方の弱点を突く」
――竹内さんとの初対局でした。大会前から注目選手として挙げていた相手です。
私は麻雀ではまだプロ入りして1年。アマチュア時代はあまりタイトル戦を見ていませんでしたが、竹内さんは最高位を獲っているすごい打ち手だと。それで意識していましたし、今回過去の試合を見返して、かなり対策を立ててきました。
――持っていたイメージと相対してみての感触はどうでしたか?
大きかったですね。私は横に大きいですけど、竹内さんは縦に大きい(笑)。見た目のイメージから攻め寄りなのかと思っていましたが、どちらかというとすごく丁寧に打つ方で、Mリーガーで言うと仲林圭さんのようなミスの少ないタイプ。むちゃくちゃ押してくるというよりは、うまく回す緻密な打ち筋という方でした。
――具体的にはどんな対策をされてきたのでしょうか?
実際に対局してより思いましたが、今風のデジタル寄りな打ち方に自分のオリジナルの読みをブレンドしたような、読みが主体の確率型という印象でした。対策としては逆にそこを突く感じですね。
デジタルで正確に打つというのはロスがない、勝ちに早く近づく打ち方ですが、こちらからすればテンパイや打点が読みやすい。河に出やすいですから、そこを読んでいくこと。
私はそのときの場の気配を大事にしたり、自分の読みと心中する麻雀なので、そこはずいぶん違うと思います。その差が良い方向に出ればいいなと思っています。
――同卓になった相川さん、ジョーカー選手も強敵です。2人の印象はどうでしたか?
ジョーカーが“あの人”とわかったときは、ある意味スッキリしましたね。誰が来るのかわからないのはモヤモヤするし、こちらは相手の研究ができないのに、相手はできるわけじゃないですか。幸い面識があって、実は一緒に打ったことがある相手なのは良かったです。
相川さんは手に対して素直に打ついま風の麻雀に見えたので、対策としては竹内さんと似た感じで考えていました。特に字牌をどんどん切っていくタイプに思えたので、その字牌狙いで高い上がりを取れればいいなと思います。私は高めばかり狙うので、字牌の出が遅いんですよ(笑)。
――今終えた第1試合。鈴木さんから見た注目のポイントはどこになりますか?
東3局1本場ですね。そこは竹内さんから自分へのメッセージ性を強く感じたところです。「ちょっと回していこうか」みたいな。なので、次の東4局目で私も早い上がり手でメッセージを返してみました。実際、竹内さんの思惑がどうだったのかはわかりませんよ。でも、私としては流れを作れるポイントになったと思います。
――予選は全4試合。残りの対局に向けての意気込みをお聞かせください。
私はプロ1年目なので、とにかく実戦経験が少ないんですよね。4半荘のトータル勝負って、人生で初めてかもしれないです。いい経験をさせてもらっていますが、反面、経験の少なさが露呈しないか心配です。最終戦が接戦になったとき、細かい勝ち条件(※)が付くとどうなるか自信がないですね。できれば最終戦、条件が付かないぐらいの勢いでいきたいです。
※獲得ポイントが拮抗しているとき、勝ち点で規定の点差を付けなければならない。
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