コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、かめのまくらさんが描く『燃えろ!熱血レスバトル部!』をピックアップ。
2024年5月12日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1.4万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、かめのまくらさんにインタビューを行い、創作のきっかけや作品の内容について語ってもらった。
不毛な戦いか、熱いバトルか…煽りと論破で畳みかける“レスバトル”開幕
主人公・田口由一は、散浦高校でレスバトル部の部長を務めている。レスバトルとは、SNSやネット掲示板などのメッセージで相手と口論することを指す。いわゆるネット上の口喧嘩であるため、一般の人達からは“不毛な争い”として扱われているが、一部の熱い闘志を持ったレスバトラーたちが日夜熱戦を繰り広げていた。
ある日、いつも通り学校に登校した田口は、生徒会長の通告によりレスバトル部の廃部を言い渡される。“不道徳的な活動内容が生徒の健全な成長を阻害する恐れがあるため”というのが理由だ。そして、納得のいかない田口は、部活の存続をかけて生徒会長とのレスバトルに挑むことになる。
正論で論破していく生徒会長と、これまで培った煽りスキルや必殺技“論点ずらし”などで追い詰める田口。両者、一歩も譲らない戦いを繰り広げ、最初は“くだらない遊び”と言っていた生徒会長もいつの間にか熱いレスバトルに夢中になっていた――。
バトルは経験値の差で田口が勝利し、レスバトル部の廃部は撤回されることとなる。途中、レスバトルを楽しんでいるかのような生徒会長の表情もあり、「そして生徒会長、入部…」と今後の展開を予想する読者もいた。他にも、「クソ下らんけど面白いw」「爆笑しました」など、不毛な争いとわかりつつも登場人物たちの熱いバトルに夢中になる読者からのコメントが続出した。
作者・かめのまくらさん「常に『ウケたい』と思って漫画を描いている」
――『燃えろ!熱血レスバトル部!』を創作したきっかけや理由などをお教えください。
一般的に不毛な争いであるとされる「レスバトル」を格好良く描いてみたい!と思ったのがきっかけです。
ただし、正当化や美化ではなく、あくまでも不毛な争いを少年漫画のような熱血のテンションで描くギャップが面白いのではないかと考え、今回の漫画を描きました!
――レスバトル部の日々の活動内容が気になります。どのような活動をしているのかお教えいただけますでしょうか?また、主人公が通う高校以外にも、レスバトル部がある学校は多いのでしょうか?
レスバトル部の日々の活動内容はレスバトルの実践です。ネット掲示板やSNSで日夜レスバトルを繰り広げています。(最悪ですね…)
また、世間のほとんどの人はレスバトルに興味がありませんが、一部の熱心なレスバトラーたちにより全国の高校に点々とレスバトル部が存在しており、全国大会も開催されています。
――作中、レスバトル部関係者は、主人公(部長)・田口由一と顧問・春永こよみのみ登場しています。他に部員は何人くらいいるのでしょうか?
部員は田口由一のみです。
レスバトル部に入りたがる生徒は滅多にいないので…。もしかすると今回の生徒会長とのバトルをきっかけに部員が増えるかもしれないです…。
――本作で特にお気に入りのシーンやセリフなどを理由とあわせてお教えください。
田口由一の必殺技「論点ずらし」のシーンです!
レスバトルを少年漫画のテンションで描こうと思ったときに一番最初に思いついた絵がこのコマでした。「ダサいはずなのに格好いい」という本作のテーマがこの一コマに詰まってます!
――X(旧Twitter)投稿には、多くの“いいね”やコメントが寄せられていました。今回の反響をどのように感じていらっしゃいますか。
ありがたいことに多くの人から「面白かった」という感想をいただき、本当に嬉しかったです。
常に「ウケたい」と思って漫画を描いているので、投稿後数日間はリプライや引用リツイートを片っ端から読んだり、エゴサしたりして、ニヤニヤしていました。
――最後に、読者やファンの方へメッセージをお願いします。
これからも自分が面白いと思う漫画をたくさん描いていきたいと思います!
現在はX(旧Twitter)のフォロワー数10万人を目標にしています!
何卒よろしくお願いいたします!