AKB48時代は「自分は必要とされていないと思っていた」
――真楪伶さんが今後、成し遂げたい夢についても聞かせてください。AKB48には8年在籍されましたが、例えば8年後はどんな存在になっていたいですか?
8年後ですか…難しいですね。余裕のある、心がきれいな人になりたいです。私は自分のことですぐにいっぱいいっぱいになっちゃうんですよ。
今は少し落ち着いてきたんですが、AKB48にいた頃は「言われたことを全部やらないといけない」と思っていましたし、「やらないと自分はいつ消えてもおかしくない」「自分は必要とされていない」と思っていたので、言われたことを全部やって、向いていないと分かっているようなことに対しても、チャンスがあったら挙手して「やります」と言って、結局いっぱいいっぱいになってしまっていろいろとできなくて。余裕がなかったんです。
そうやって今までの活動を客観視して、改めて自分のやりたいことを考えることで、少し選択肢ができました。だからこれからは、もっと心に余裕を持って、自分が楽しいと思うこと、ファンの方が真楪伶を見て幸せだと思えることだけをしようかなと思っています。
やりたいことを勉強して「自信があります」と言えるような人に
――8年後、余裕を持てるようになった真楪伶さんはどんなお仕事をしていると思いますか?
以前、「AKBINGO!」(2008~2019年、日本テレビ)という番組に出演させていただいた時に、ありがたいことにたくさんの方に知っていただき、「面白い」と言っていただきました。だからバラエティー番組などでもっと頑張りたいなという気持ちは、卒業を決めてからさらに強くなりました。
ファッションモデルにも挑戦したいですし、デザインにも興味があります。ちょっとずつやるのではなくて、ちゃんと「モデルです」「デザイナーです」「クリエーターです」と言えるように、自分のやりたいことをしっかり勉強して、胸を張って「自信があります」と言えるような人になりたいです。
――最後に改めて、写真集の発売を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。
今まで、AKB48でたくさんのメンバーと一緒に活動してきましたが、この作品は“真楪伶の作品”になっています。この写真集のためにたくさん努力してきましたし、5年後、10年後も「これは私の最高の作品です」と笑顔で人に言える作品になっていると思っていますので、皆さまぜひ手にとって見ていただけたらと思います。
それと、お渡し会も開催します! 8月4日(日)に東京のHMV&BOOKS SHIBUYA、10日(土)に大阪のHMV&BOOKS SHINSAIBASHI、11日(日)に愛知の星野書店 近鉄パッセ店です。絶賛受付中です!(笑) お待ちしております。
◆取材・文=山田健史