ビートたけし「漫才で売れてブームになった時に、世の中ひっくり返った」
9月3日に放送された「ボクらの時代」(フジ系)で、ビートたけし、星野仙一、松尾雄治の明治大学出身3人がトークを行い、たけしが最近のお笑い事情について持論を展開した。
今のお笑い技術は高いとした上で、たけしは「数が多過ぎて飛び抜けてない。まぁ先輩後輩はちょっとあるとして、師匠と弟子みたいのがないから、他の芸人さんは学校行って出てくる。だから一緒に飲んで何か教えるとか、そういうことはない。あいつ駄目だなと思っても、吉本のタレントだから、関係ないからって。自分の弟子にはすげー怒るけど」と、今の芸人たちの関係が希薄になっていることを憂いた。
さらに自身の若い頃については「漫才で売れてブームになった時に、世の中ひっくり返ったから。お金も女も酒も、驚いたもん。あまりの待遇の良さに」と当時を振り返る。
「銀座行ったら土建屋かなんかやってるオヤジさんらしいんだけど、いっぱい金使ってるんだけど、俺がそこ行ったら“いいよな、たけしはな”って言われて、何すか?って聞いたら、“あのな、おまえが入ってきた時にホステス全員が、『あっ、たけしだ!』って言うんだよ。俺何とかの社長って言われるまでに4年かかったんだよ。いくら使ったと思うよ、20億くらい使ってんだぞ。おまえ一瞬だよな。一銭も使わずに」と、金持ちもうらやむほどの地位を手に入れていたことを明かす。
また自身の子どもに思うこととして「俺の子どもの時を考えりゃ幸せだろうと。お金に苦労なんかしたことねぇし。で、感謝もしてねぇからって思ってる。そのうち苦労すんぞって。やっぱり与えられたものは良くないよな。自分で勝ち取らないと。ありがたみも分かんないし」と、全てを自分の実力で手に入れてきたビートたけしが、普段はなかなか見せない本音を語っていた。
次回は9月17日(日)に放送。奥田民生、妻夫木聡、岸田繁が登場する予定だ。
毎週日曜朝7:00-7:30
フジ系で放送