コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、美術館に行った後にカフェで感想を言い合う男女を描いた「美術館デート後の男女の会話」を紹介する。作者の、もずももこさんが、5月19日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、7000件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事では、もずももこさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
美術館に行った後に溢れ出た女性の本音
本作は、「すごくよかった。素晴らしい作品ばかりだったわ」「同感です。美術館という場所は本当に刺激的ですね」と、男女が美術館での感想を伝え合うシーンから始まる。「近くにいるだけでパワーをもらえるみたい」「いつまでも見ていたい……」「持って帰ってリビングに飾りたいくらい」と言って、会話を弾ませる2人。
「加賀さんはどの作品が一番気に入りましたか?」と男性は女性に質問を投げかける。すると女性は、「一番……ですか?」「一番かぁ……」「難しいですね……」と言って沈黙が流れる。そして次の瞬間、突如「ごめんなさい」と謝り出す女性。その目からは涙が溢れていた。
彼女の涙を見て、男性は思わず「ど、どうしたんですか!?すみません、僕、何か……!?」と慌てふためく。すると女性は「ち、ちがうんです……ただ、ただ……美術館苦手!!!」と、涙ながらに正直な気持ちを打ち明けた。
どうやら、一つの絵をどれだけ見たらいいのか、どうやったら“見終わった”ことになるのかわからないようで、その女性は「すごい」「やばい」「深い」くらいしか感想が出てこないと嘆く。そして、それを聞いた男性からは意外な言葉が飛び出すのだった――。
この漫画を読んだ人たちからは、「ヤバい漫画だ…」「はよ結婚しろ」「共感値カンストだわ」「ヤバくて深い」「とってもお似合いの2人」「わたしも一緒にもう一回まわりたい!」など、多くのコメントが寄せられている。
注目ポイントは、女性が泣きながら述べた「美術館の苦手要素」
――『美術館デート後の男女の会話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
漫画のお題として「美術館に関する話」をいただいたのがきっかけです。そこから、自分が普段美術館に行ったときに考えていることを盛り込んで漫画を描きました。
――正直な気持ちを涙ながらに話す女性の姿が印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
4ページ目で女性が泣きながら並べる「美術館の苦手要素」のところで、「たしかに」とか「あるある」とか思ってもらえると嬉しいです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
6ページ目で二人が言い合った後、つい笑い合っちゃうところです。二人の本音が出て、なんだかかわいいシーンになったと気に入っています。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか。
こういった短い漫画は、普段自分が考えていることや、周りの人からの言葉から着想を得ることが多いです。
――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか。
画力がないなりに表情はちゃんと描こうと意識しています。
――今後の展望や目標をお教えください。
引き続き漫画を書き続けることと、今まで描いた漫画を電子書籍として出すことです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
漫画を読んでいただきありがとうございました!今後も描いた漫画は基本Xに載せていくつもりなので、よかったらフォローしてくださいあと、こんな雰囲気のほっこりニヤリな漫画短編集を電子書籍で出しているので、そちらも読んでいただけると嬉しいです。