パフォーマンスの裏にある努力と責任感
“熱男”、“1・2・3マッチ”といった小ネタで現役時代は多くの野球ファンを魅了してきた松田。一見おちゃらけていたり、勝利を喜んでいるだけに見えるかもしれない。しかし松田は「自分にプレッシャーかけながら野球をしていた」と、ファンに見せないところで自分自身と戦っていたことを明かす。
たった1本のホームランを打って“小ネタ”をしたら、それはただの「お調子者」。ファンの心には響かない。パフォーマンスをするからには成績を残して、応援してくれる人の心を掴む…言うは易いが、なかなか実践できるものではないだろう。そして自分が生んだプレッシャーを原動力に変え、1シーズンに35本ものホームランという結果を残した松田はまさにヒーローだ。
パフォーマンスもあいまって、ヒーローインタビューからは明るく楽しいイメージがあった松田。今回のトークで陽気なキャラクターのなかにある真面目さが垣間見え、一段と株を上げる結果になった。“ペッパーミル”など近年はさまざまなパフォーマンスが目を惹くが、その裏ではプレッシャーと戦う選手の姿があるのかもしれない。同じようにより深い目線で野球を楽しむきっかけとなるエピソードを、今後も期待したい。
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