岩瀬洋志と小西詠斗がW主演を務めるドラマ「タカラのびいどろ」(毎週月曜夜11:24-11:54ほか、BS朝日ほか/毎週月曜朝10:00にLeminoで最新話見放題独占配信)が7月1日より放送開始となる。WEBザテレビジョンでは、主演の二人にインタビューを行い、作品への思いやお互いの印象などを聞いた。
珠玉の育み愛ストーリー
原作は、鈴木みんたによる同名人気コミック。2022年に発売された商業BL作品から読者投票によって決定したランキング「BLアワード2023」のコミック部門で、第3位に選出された注目作品だ。岩瀬が、見た目はクールなイケメンで一見ぶっきらぼうだが、実は情に厚く面倒見がいい“世話焼きクーデレ先輩”志賀宝を、小西は、人懐っこく素直で家事もできる“天然ピュア方言後輩”中野大進を演じる。
泣いているところを慰めてくれた宝のことが忘れられず、地元福岡から上京した大進だったが、大学で再会した宝には冷たく突き放されてしまう。めげずに追いかける大進。一方の宝も大進のまっすぐな瞳から目が離せなくなっていく…。宝と大進の2人が織りなす珠玉の育み愛ストーリーとなっている。
岩瀬洋志「(小西詠斗は)“優しいお兄さん”という印象」
――最初に脚本を読んだ印象を教えてください。
小西 まず、すごく温かいなというのが第一印象でした。僕はBL作品というものに今まで触れたことがなかったのですが、ラブストーリーとしてキュンキュンして楽しめました。あと「いいな」と思ったのが、周りに悪い人が全然いないこと。どんな人が見ても楽しめる作品だなと思いました。個人的には博多弁をしゃべることになるので、そこは難易度が高そうだなと思いました。
岩瀬 僕も、まずはBL作品の主演に自分が決まったということが驚きがあって。そこから他のBL作品もいろいろ見てみたんですけど、だいたいストーリーが美しいですよね。「タカラのびいどろ」も美しくて温かい作品で。いろいろ大変な世の中ですけど、見た人がほっこりするような作品だなと思いました。
――お二人は今作が初共演ですが、お互いのイメージはどのようなものでしたか?
岩瀬 実は一度会ったことがあるんですよ。
小西 うん。でも結構当時の記憶、あやふやじゃない?
岩瀬 確かに。
小西 だからというのもあれですが、SNSでは見ていましたけど、本読みのときに直接会って「男前やな〜」って思いました。「こんなにカッコよかったっけ? マジで男前だわ」って。
岩瀬 本読みのとき、俺、派手な格好だったよね。
小西 そうそう(笑)。
岩瀬 僕は前に会ったときから“優しいお兄さん”という印象で。僕より場数もたくさん踏んでいる先輩なので、今回も撮影に入る前から、早く会っていろいろ勉強したい、教えてもらいたいなと思って現場に挑みました。現場では、気さくに、でも気遣って話してくれたので、雰囲気もつかみやすかったし、おかげで役としての関係を築きやすかったです。
――現場でのお互いの居方やお芝居にはどのようなことを感じましたか?
小西 (岩瀬は)20歳じゃないですか。なのに、めちゃくちゃしっかりしてて。
――しかも演じるのも先輩役ですもんね。
岩瀬 そうなんですよ。
小西 実際の年齢差は逆なので、難しい部分もあるのかなと思っていたんですけど、いざ現場に入ってみたらそんな不安はすぐに解消されました。しっかり宝先輩としてお芝居をしてくれていたので、僕は大進として居やすかった。自分は20歳のとき、こんなにしっかりしていなかったからすごいなって思いました。
岩瀬 うれしいです。
小西 でも20歳らしいかわいらしいところとか、はしゃぐ姿とかもちょくちょく垣間見えるようにもなって。それもいいなと思いました。
岩瀬 (照れて変顔をする)
小西 こういうところです(笑)!
岩瀬 ごめんなさい、すぐふざけちゃうんです(笑)。僕は特に詠斗くんの方言のお芝居がすごいなと思いました。僕は関西出身なので、方言でのお芝居って難しいなって思うんですよ。例えば東京出身の方が関西弁のお芝居をしているのを見て、「ちょっとイントネーションが違うな」って感じることってよくあるし、逆に僕が標準語のセリフを話すときもめちゃくちゃ難しい。だけど、詠斗くんは博多弁のセリフに真剣に取り組んでいて。一つ一つ「この言い方で合ってるのかな」と細かくやっていたので、熱意も感じたし、すごく丁寧だなと感じました。
小西 大変だった…。
岩瀬 うん、大変そうでした。
小西 僕は広島から東京に出てきたので、そもそもが広島弁ベースの標準語。まだ訛りが取れていないところもあるのに、そこからの博多弁だったのでわけがわからない感じになって。だから最初は難しいなと感じることも多かったのですが、本読みの時点から方言指導の方がすごく丁寧に指導してくださったおかげで、最終的には、プライベートで友達と話しているときにも博多弁が出てしまうくらいでした。自然に博多弁が出てしまったのはうれしかったですね。