6月25日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週火曜夜10:00-11:00、BSJapanext<263ch>)。今回のゲストは現役時代に埼玉西武ライオンズや読売ジャイアンツで活躍し、現役引退後は監督やコーチを務めた経験を持つ“デーブ大久保”こと大久保博元。最近ではYouTuberとしても活躍している大久保から、球界のレジェンドの知られざるエピソードや現役時代の裏話を深掘りしていく。
オープニングトークから光る大久保のトーク力
番組冒頭、大久保のYouTubeを始めたきっかけなどで盛り上がりを見せたオープニングトーク。自身のチャンネルでも数々のレジェンドを招き、プロ野球選手のセカンドキャリアなどについて話を聞いているという。なめらかなトークはMC陣も舌を巻くほどで、“怖すぎる先輩”江夏豊と交わした会話を再現するときは臨場感たっぷりの演技でスタジオを沸かせた。
大久保のトークがうますぎて、オープニングトークだけで6分弱もの時間が過ぎる。最初の「球界アレコレ話」が始まると、大久保が「あれ?まだ始まってなかった…?」と小ボケをかましてまたひと笑い。MCのビビる大木もタジタジのトーク力だ。
やっと始まった「球界アレコレ話」では、大久保を取り巻く“球界相関図”を作っていく。まず最初の話題は“天才だと思った選手”について。「対戦していて天才だった」と大久保が名前を挙げたのは、前田智徳だ。前田は東洋広島カープ一筋24年、怪我と闘いながら11シーズンで打率3割を記録した“孤高の天才”と言われている。
大久保は前田のことを、「ホームランの打ち損じもヒットにするバッター」と評価。ラインとホームプレートの間へ簡単に打ち込み、普通は当たらないボールを右中間のホームランにしてしまうのだと語った。
しかし大久保によると、そんな怪物・前田にも打てなかったときがあるという。「4番が嫌いだった」と「4番の時だけ不貞腐れてる」と分析する大久保。「やる気ないっす」という表情でバッターボックスに入ってくることもあったようで、「いかに彼にやる気を無くさせるか」を考えていたそうだ。前田にやる気がないときは打たれない。しかしやる気を出したときは、誰が投げても全く抑えることができなかったと当時を振り返る。
現役時代の“怖かった先輩”とのエピソード
次は“怖かった先輩についての話題に。大久保は現役時代を振り返り「昔は正座も普通にあった」と語ると、ライオンズ時代に西宮球場へ向かうバス車内でのことを思い出す。
当時バスのなかでは、チームメイトだった清原和博が寝てしまっていたという。先輩方を差し置いて寝ている状況はマズい。「キヨ起きろ」「見てるぞ、辻(発彦)さんとか平野(謙)さん」と大久保が忠告するも、清原は「眠いっす」と言って聞く耳を持たない…。その横で大久保は、ピシッとした姿勢で座って「僕は起きてますよ」というアピールをしていたそうだ。
問題だったのは、帰りのバスでも清原が寝てしまっていたこと。そんなようすを見た辻と平野が、石毛宏典を通して大久保たちへ通達すると言う場面があった。そのとき石毛から言われたのは、「行き帰りは精一杯野球に集中!」「寝るのはやめるぞ!」という内容。やはりプロ野球選手たるもの、ファンが見ているかもしれない場所では気をしっかり持たねばいけないということだろうか。
しかしその次の日、球場行きの車内では石毛をはじめ、辻と平野も寝ていたという。あんまりといえばあんまりなオチに、スタジオからは大きな笑いが起こった。
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