「全米シニアオープンゴルフ選手権 2024」最終日の激闘を緊急特別放送、藤田寛之プロが日本人初制覇を狙う
「全米シニアオープンゴルフ選手権 2024」が、6月27日~30日にロードアイランド州ニューポートカントリークラブで開催された。優勝すればフランシス・ウィメットトロフィーと翌年の全米オープンへの出場権が与えられる本大会。日本からは、2023年の日本シニアオープンの優勝者・藤田寛之プロが注目株として出場し、日本人初の大会制覇まであと一歩に迫る勢いを見せた。そんな本大会の最終日(5日目)の模様を、BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)にて7月7日(日)夜7時より放送する。
数々の偉業を成し遂げてきた藤田寛之プロ
本大会に出場する藤田プロは1992年にプロへ転向した後、1997年の「サントリーオープン」で初優勝を飾る。その後30代で5勝、40代では12勝と年齢を重ねるごとに成績を上げていき、2012年、43歳の時には日本シリーズの「JTカップ」での3連覇を含む年間4勝を挙げ、初の賞金王に輝いた。
43歳での賞金王初戴冠は“ツアー史上最年長記録”となったが、20代でプロになりシニアになってもなお活躍し続ける姿は、他と一線を画す存在だ。50歳となった2019年には5試合でトップ5入りを果たし、片山晋呉プロと並んで現役最長となる“23年連続で賞金シード”を確保したり、2022年の「スターツシニアゴルフトーナメント」ではシニアツアーで初優勝を果たしたりと、その勢いは現在もとどまることを知らない。
そんな藤田プロは、シニアゴルフについて「他のスポーツ界では引退して、セカンドビジネスなどをやる年齢。ゴルファーは現役としてやらせてもらえる」「日本で頑張れば、世界の舞台も踏めるゴルフは恵まれていると思う」などと語っており、「全米シニアオープンゴルフ選手権 2024」でも素晴らしい活躍を見せてくれた。
4日目の順延まで、8ホールを残して3打差の首位をマーク
本大会で初日に首位タイ発進を決めた藤田プロは、2日目には単独首位に立ち、3日目もその勢いのまま3バーディのプレーで3つ伸ばし、トータルで14アンダーと、2位に2打差を付ける。
4日目は濃霧のためスタートが2時間遅れたことも影響し、その後も荒天のを避けることができず、2016年の大会以来の5日目の開催が決まった。藤田は4日目の順延まで、8ホールを残して3打差の首位をマークしていた。
そして運命の大会5日目(最終日)では、藤田プロが「71」で回り、トータル13アンダーでホールアウト。リチャード・ブランド選手と並びプレーオフに突入すると、4ホール目でブランド選手が藤田プロを振り切り、5月に開催された「全米プロシニアゴルフ選手権」に続きブランド選手が連勝。藤田プロは単独2位という結果になった。
もし藤田プロが優勝していれば、“シニアメジャー”という括りでは2人目となる快挙だったこともあり、藤田プロは大会後のインタビューで、「このメジャーを楽しもうと思って、ここに来た。その姿勢は崩さないようにずっとやっていたが、ちょっと固かったですね」と悔しそうな表情を見せていた。
しかし来年以降について「機会があれば、もちろん行きたい」と、前向きな姿勢も見せていた藤田プロ。本大会で惜しくも2位となったものの、5日目にプレーオフまで突入するという死闘を繰り広げた藤田プロの挑戦はまだまだ続きそうだ。